いびつながらも愛すべき家族の形を描き、昨年公開されるやいなや多方面から賞賛を浴びた「半世界」「凪待ち」「台風家族」。各作品に主演する“新しい地図”の稲垣吾郎、香取慎吾、草彅剛が三者三様に新境地を開拓したことも話題となった3作品のブルーレイ&DVDが発売中(「台風家族」は4月2日発売)です。SCREEN ONLINEでは、3週にわたり各作品の見どころを豪華すぎる特典と共にご紹介。初回は、稲垣吾郎×阪本順治監督が贈る希望の物語「半世界」です。(文・清水久美子)

Vol.1「半世界」——ヒゲ面の稲垣吾郎が魅せる人生の折り返し地点

【Chapter1】作品概要&ストーリー

2000年の犯罪ドラマ「顔」で、日本アカデミー賞やブルーリボン賞などで監督賞を受賞し、「エルネスト もう一人のゲバラ」「人類資金」等でも有名な阪本順治監督が、草彅剛・香取慎吾と共に“新しい地図”としてのユニットでも活動の場を広げている稲垣吾郎を主演に抜擢した人間ドラマ。阪本監督は「土の匂いのする役を稲垣に」という狙いでオリジナルストーリーを練り上げ、人生半ばに差しかかった炭焼き職人の主人公と、中学からの旧友2人との友情を描く。共演は「シン・ゴジラ」の長谷川博己、「そこのみにて光輝く」の池脇千鶴、「酔うと化け物になる父がつらい」の渋川清彦。2018年・第31回東京国際映画祭コンペティション部門で観客賞を受賞。

山中の炭焼き窯で備長炭を製炭することを生業としている高村紘(稲垣)は、自衛隊員として海外派遣されていた同級生の沖山瑛介(長谷川)が帰郷したことを知る。紘は、同じく同級生の岩井光彦(渋川)も誘い、十数年ぶりに3人で集まる。何かを抱えている様子の瑛介に、製炭の仕事の手伝いを勧める紘。そんな紘は妻の初乃(池脇)に、反抗期の息子のことも家のことも任せっぱなしだったが、瑛介との再会をきっかけに、ただやり過ごすだけだった仕事や家族と真剣に向き合う決意をする。

三重県の南伊勢町を中心にオールロケで撮影された本作は、長閑で風光明媚な景色をバックに、ワンカット手法を駆使し、登場人物の心情を映し出す阪本監督の手腕が大いに発揮されている。

This article is a sponsored article by
''.