「不滅の映画をみよう。」を合言葉に、配給会社とユーロスペースほか全国のミニシアターが取り組んでいるリバイバル企画「the アートシアター」。3年ぶりの第三弾として、ジャック・ドワイヨン監督の『ポネット』が2020年5月下旬よりリバイバル公開されることが決定しました。

今では考えられない33週ロングラン・ヒットを記録

1997年のロードショーでは、メイン館で今では考えられない33週のロングラン。12万8000人の動員を記録して、1館で興行収入2億円を超える大ヒットとなった『ポネット』。

主人公は、交通事故で母親を失った4歳の少女ポネット。彼女は突然の出来事にその死を受け入れられない。叔母の家に預けられ新たな生活が始まるが、ひたすら母の帰りを信じ、祈り続ける。そんな少女に周りの大人たちは「死」を教えようとするが、ポネットはますます自分の世界に閉じこもる…。

泣くわけでもなく、駄々をこねるわけでもなく、ひたすら母を待つ4歳の少女に、観客は心を揺さぶられ、とめどない涙をこぼした。彼女に寄り添ったジャック・ドワイヨン監督の演出の手腕が光る不朽の感動作だ。

ポネットを演じたヴィクトワール・ティヴィソルは、史上最年少でヴェネチア国際映画祭主演女優賞を受賞。ポネットのママ役には非業の死をとげたマリー・トランティニャン、パパ役には監督としても活躍するグザヴィエ・ボーヴォワ。撮影はゴダールとのタッグでも知られるカロリーヌ・シャンプ
ティエが務め、日本語字幕は一昨年逝去した寺尾次郎が担当。名手たちが作り上げた『ポネット』が、4Kレストア版で美しく蘇る。

ポネット
2020年5月下旬より、ユーロスペース他にて全国順次公開
配給:アイ・ヴィー・シー
© 1996 StudioCanal – Les Films Alain Sarde – Rhône Alpes Cinéma

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