新たなる三部作のキーマンが明かす「スター・ウォーズ」への想いとは?
SF映画の金字塔「スター・ウォーズ」シリーズの完結編『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』が、4月29日(水)にMovieNEX(4,200円+税)と4K UHD MovieNEX(8,000円+税)、数量限定の4K UHD MovieNEX スチールブック(9,000円+税)、DVD(2,800円+税)で発売!そして、サーガ全9作品を収めたファン垂涎の『スター・ウォーズ スカイウォーカー・サーガ 4K UHD コンプリートBOX(数量限定)』(50,000円+税)も同時発売!先行デジタル配信中!
この度、本作と『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』でも監督を務めたJ.J.エイブラムス、そして、新たなる3部作で製作を務めたキャスリーン・ケネディのインタビューが到着!今だからこそ明かす、「スター・ウォーズ」 への想いとは?
——スカイウォーカー・サーガが完結を迎えましたが、その感想を聞かせてください。
キャスリーン・ケネディ(以下キャスリーン):アメリカで1977年に公開された『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』から始まった9本の映画がついに完結したわ。ファンを満足させられる完結にたどり着かせる、という責任感があったわね。でも、私たちはそれをやり切ったと思っているし、きっとファンもそう思ってくれると感じているわ。
——「スター・ウォーズ」が社会にもたらせたものの中でもっとも大きな貢献は何だと思いますか?
J.J.エイブラムス(以下エイブラムス):「スター・ウォーズ」は様々な形で世界中のポップカルチャーにインパクトを与えているよ。一番分かりやすいのは、映画へのテクノロジーの使い方じゃないかな。今でこそ至る所で見ることができるけど、『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』が公開された頃はそんなにはなかった。だけど、ジョージ・ルーカスがテクノロジーを活用したんだ。最初の三部作ではアナログ・テクノロジーを、次の前日譚三部作ではデジタル・テクノロジーを駆使して、視覚効果でどんなものもリアルに描いたんだ。それって驚異的なことだよ。だけど、それ以上に重要なのは、「スター・ウォーズ」はSF映画のジャンルに入るのだろうけど、際立つユーモア、素晴らしいロマンス、キャラクターの深み、家族の忠誠、信念という素晴らしい要素を掛け合わせて描いたことだね。「スター・ウォーズ」は実に多くのテーマに触れているけれど、それをさらりとやりとげている。だからこそ「スター・ウォーズ」は、それまで誰も見たことがないような形で複数のジャンルを織り交ぜた素晴らしい作品だと思うよ。
——前回は惑星タコダナが東京の高田馬場からとった名前だとおっしゃっていました。今回の映画にも何か日本文化の影響を受けたものはありますか?
エイブラムス:カイロ・レンのマスクを修理するときに日本の「金継ぎ」の技術が使われているよ。あのヒビが彼の過去のストーリーを物語っているんだ。他にも、名前やビジュアル・デザイン、特にレン騎士団のデザインにはサムライの図像がふんだんに使われているよ。それに、僕の友だちのムラカミ・タケシは、あるシーンでこの作品に出ているしね。日本のアートや建築、食べ物も人々も大好きだから、チャンスさえあれば日本の文化を取り入れたいと思っているんだ。だから、僕の作品は何かしら日本の影響を受けているんじゃないかな。
——今回の映画の根本に流れるテーマやメッセージは何ですか?
エイブラムス:一人一人がこの映画から自分なりのテーマを見い出すべきだと思っているんだ。だからこの映画の解釈を説明したくはないんだよ。家族、忠誠心、信念、善対悪の物語、ライトサイド対ダークサイドといった要素はとても重要だよ。でも、やっぱりテーマということに関しては、見た人が自分なりの答えを見つけて欲しいな。
——D-Oというキャラクターはどのような経緯で生まれましたか?
エイブラムス:『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』でBB-8が新しいドロイドとして登場したように、今回も別のドロイドを初登場させたいと思っていたんだ。D-Oは、ニール・スカンラン率いるドロイド・チームと一緒に僕らがデザインしたけど、BB-8の方が大きくてキュートだよね。D-Oは、BB-8の小さな弟的な感じなんだけど、このストーリーでとても重要な役割を担っているよ。
——あなたが一番好きな「スター・ウォーズ」作品は?
キャスリーン:そうね、私が関わったのは最後の3作品だけだから難しいわ。一人のファンとして言うなら、間違いなく『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』は、私を夢中にさせてくれた作品よ。この作品が最もパワフルな映画のひとつであることは間違いないわね。
エイブラムス:うーん、自分の撮った映画を挙げられたら最高だろうね(笑)。僕の一番のお気に入りも、最初に公開された『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』だよ。他の作品が好きなことも事実だけど、やっぱり『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』は、あのキャラクターたちとストーリーが、この世に現れた最初の作品だから、僕にとってはいつだってナンバー1なんだ。
——あなたが「スター・ウォーズ」作品の中で、一番好きなシーンは何ですか?
エイブラムス:「スター・ウォーズ」を知る人にとってはありきたりな答えだけど、若きルーク・スカイウォーカーが、2つの太陽が沈もうとしている地平線を眺めているシーンかな。あのシーンは、感動的で刺激的でエモーショナルなシーンだ。それに2つの太陽がある世界という発想も素晴らしく、そこが地球ではないことを思い出させている。見ている人はそこにいるわけではないのに、夢や希望を持つルークと共にいるんだ。映像だけでなく音楽も見事だったね。ジョン・ウィリアムズがあのシーンのために作曲した「Binary Sunset Theme」は、それはもうありきたりな答えだけど、驚くほど素晴らしいよ。
——初めて『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』を見た場所や時間のことを覚えていますか?
エイブラムス:うんうん、覚えているよ。映画を見る前に、ロゴを見て「スター・ウォーズ」と声に出して読みながら、これは一体なんだろうと思ったんだ。「スター・ウォーズ」のロゴには何らかのパワーがあったんだ。そして映画を見たことも覚えているよ。あれはロサンゼルスのアヴコ・シアターだった。ものすごくワクワクしたよ。それから、アルバムを聴いていた時のこともよく覚えている。アナログレコードの2枚組アルバムを持っていたんだ。その音楽を聴きながらアルバム・カバーを眺めていたことまで覚えているよ。あの音楽は本当に壮大で感動的でエキサイティングだった。40数年経っても、あの頃とまったく同じように「スター・ウォーズ」の希望と興奮を味わえるなんて、これらは決して思い出から消えないんだろうね。
——あなたにとって「スター・ウォーズ」とは?また「スター・ウォーズ」はあなたの人生にどのような影響を与えましたか?
キャスリーン:「スター・ウォーズ」は野心的だわ。楽観主義や希望を描いていて、それって最近のストーリーテリングではとても珍しいことだと思うの。長い間「スター・ウォーズ」が人気な理由は、希望を描いているからだと思うの。それらが人々の心に届いていることは、とても大切なことだわ。
エイブラムス:僕は小さい頃からずっと「スター・ウォーズ」が大好きだったんだ。初めて見たのは10歳のときで、この世界ではどんなことだって可能なんだって感じたし、ものすごくワクワクしたよ。ユーモアもあり、ロマンティックもあり、スリリングもあり、恐ろしくもあった。あの作品は、僕が夢に思い描いていたことを全て表現していたんだ。「スター・ウォーズ」に参加できたことはものすごい光栄だし、素晴らしい役者たちや、カメラの後ろにいるトップクラスのアーティストたちと共に仕事ができたことは、本当に幸運だと感じているよ。
——ありがとうございました。
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け MovieNEX』4200円+税
4月29日発売/先行デジタル配信中
4K UHD MovieNEX=8,000円+税、4K UHD MovieNEX スチールブック(数量限定)=9,000円+税、DVD(数量限定)=2,800円+税、『スター・ウォーズ スカイウォーカー・サーガ 4K UHD コンプリートBOX(数量限定)』=50,000円+税
発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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