「フォードvsフェラーリ」イントロ&ストーリー
優勝を狙うフォードは、元レーサーでカーデザイナーのキャロル・シェルビー(マット・デイモン)に新車の開発と優秀なドライバーの獲得を依頼。そこでシェルビーは破天荒な英国人レーサーのケン・マイルズ(クリスチャン・ベール)に白羽の矢を立て、短期間でこの難ミッションに挑んでいく……デイモンとベールのW主演も話題になったが、特典映像ではそんな2人の素顔が垣間見れる映像がてんこもり。また想像を絶するレースシーンのメイキングなど、映画ファンにはたまらない特典が楽しめる。
ミッション1:デイモン&ベールの超人的な役作りを知ろう
真摯な芝居をすることで知られるマット・デイモンとクリスチャン・ベール。この特典映像には、そんな2人の執念ともいうべき役作りの裏話がギッシリ。両方とも実在した人物だけに2人とも徹底的に本人自身をリサーチ。
ベールに至ってはなんと30kgも体重をダウンし、デーモンから見てもそのなりきりぶりは賞賛に値するものだったようだ。最高なのは2人が見せるアドリブありの取っ組み合い。シェルビーがつかんだ缶をスナック菓子に咄嗟に変えたり、傷つけたくはない子供のような無様なケンカを展開。そのメイキングは見ていても笑いが止まらない傑作な出来だ。
ミッション2:並々ならぬ60年代へのこだわりを感じよう
リアルな60年代を生むために、3つの車の組み立ての稼働ラインがあるような巨大な車工場のセットを実際に作ったりと、とにかく細部にまでこだわったセットを作り上げたスタッフたち。アメリカでは仕事が細かく分業されているが、本作では時には監督自身が準備に動いたりも。
とにかくこだわるスタッフたちは、60年代の空気感をとらえたいと50年代後半に出た「アナモフィックレンズ」というカメラレンズをわざわざ使ったりして、その昔の空気感のある映像を銀幕に焼きつけた。
ミッション3:本物とイチから作り上げたクルマを見分けよう
レースシーンを再現するのに大切だったのはもちろん当時の車たち。例えばフェラーリ車は全部で6500万ドル相当の本物を用意したという。しかし貴重な本物をレースなどで傷つける訳にはいかない。そこで実際に当時と同じ車のボディを作り、それを現代のマシンに被せたりもした。まさに大きなプラモデル感覚。そうやって作った車は時に撮影用に半分にカットし、カメラ車と接合するなどして迫力あるシーンを撮影している。
ミッション4:監督が本作にこめた真のテーマを受け取ろう
とにかく手に汗握るような大迫力のレースシーンが印象深い映画だが、監督が描こうとしたのはレースにかけた男たちの姿だけではない。むしろレースのために結託し、最高の絆を紡いでいく男たちの友情ドラマを描こうとしていたのだとか。
そしてもうひとつは人生の儚さだったと、特典のインタビュー映像でジェームズ・マンゴールド監督は語っている。その真のテーマを知って本編を見直すともっと深みを感じられるはずだ!
「フォードvsフェラーリ」Blu-ray+DVDセット 2020年5月2日(土)発売
発売/ウォルト・ディズニー・ジャパン
価格/4,000円+税(2枚組)、4K UHD=6,000円+税(2枚組)/先行デジタル配信中
特典/男たちの熱き戦い(プロローグ:完璧なラップ、戦いの世界を描く、素顔のケン・マ
イルズ、キャロル・シェルビーに迫る他)、オリジナル予告編集
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