ケイト・モスやナオミ・キャンベルといった多くのセレブが虜に
細眉、リップライナー、そして光と影を駆使して立体感を出す「コントゥアリング」を広め、“美”の固定観念に挑んだ伝説のメイクアップ・アーティスト、ケヴィン・オークイン。
本作は、90年代、ケイト・モスやリンダ・エヴァンジェリスタ、ナオミ・キャンベル等、あまたのスーパーモデルやセレブが虜になった彼のドキュメンタリー映画。
幼い頃から絵を描くことと化粧をすることで自己表現をしていた彼は、アイデンティティーを求め、そして、ゲイ差別から逃れるために、ルイジアナ州ラファイエットの小さな町からニューヨークにやってきた。ファッションの世界に自分の居場所を見つけると、メイクのセンスやテクニックはもちろん、持ち前の人なつっこい性格や、どんな人にも「自分はうつくしい」と思わせるという、使命感とも言えるメイク哲学で、あっというまにトップに躍り出た。
細眉、リップライナーを流行らせ、そして光と影を駆使して立体感を出す「コントゥアリング」を広めた彼の革新的なモードメイクは世界を席巻。資生堂のブランドINOUIの全盛期のクリエイターとして活躍したことでも知られる。しかし人気絶頂の2002年、彼は突然の死を遂げる。
本作は、オークインの豊かで美しくも複雑な人生を、家族、かつての恋人、友人らのインタビューや、過去の映像から探っていく。とりわけ、彼のメイクの虜となったスーパーモデルやセレブリティたちが語る当時のエピソードや、個性を際立たせ、多様な美しさを生み出すオークインのメイク術は必見だ。
今回のオンライン先行公開は、株式会社ビデオマーケットほか動画配信事業を展開する5社が5月1日(金)より共同実施する「ステイホーム 今だけおうち映画館」プロジェクト内で行われる。当プロジェクトは、コロナ禍の影響で映画館の休館により興行の機会を失われた作品を、賛同会社共同で配信する試み。
ケヴィン・オークイン:美の哲学
配信期間:5月15日(金)〜6月11日(木)
配信サービス:ビデオマーケット、music.jp、GYAO!ストア、DMM動画
2020年アップリンク渋谷、吉祥寺ほか全国劇場にて公開予定