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タイカ・ワイティティとは?
〝いま業界一オシャレでカッコ良くて才能に満ち溢れた監督は誰か?〞と聞かれたら多くの人がタイカ・ワイティティと答えるだろう。彼が世界で注目されるきっかけとなったのは、第77回アカデミー賞短編映画賞にノミネートされた短編映画『Two Cars,One Night(原題)』(2004/日本未公開)。その後、ジェマイン・クレメントと共同監督・脚本・製作を務め、自身もメインキャラの吸血鬼を演じた『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』(2014)では、現代に生きるヴァンパイア4人がシェアハウスで暮らす様子をモキュメンタリー形式で描くという独自のセンスを存分に発揮。ゆる〜いコミカルタッチな作風が映画ファンの心を掴み、彼は一躍スターダムにのし上がった。
その後マーベルシリーズの『マイティ・ソーバトルロイヤル』(2017)の監督に大抜擢されハリウッドデビュー。コメディ色強めで幅広い層から支持された本作は、なんと全世界で8億5000万ドル以上の興行収入をもたらした。そんな彼が第二次世界大戦中のドイツを舞台に、人々の生きる歓びと人生の真実を捻りの効いたユーモアと共に描いた『ジョジョ・ラビット』も世界的に大ヒット。第92回アカデミー賞の授賞式では脚色賞を受賞した。
快進撃はまだまだ止まらず、現在ディズニーデラックスにて配信中の「スター・ウォーズ」初の実写TVシリーズ「マンダロリアン」ではIG-11の声を担当し、シーズン1の最終話(第8話)「贖罪」を監督。2022年2月には『マイティ・ソー/ラブ&サンダー』が公開予定、更にマイケル・ファスベンダー出演のサッカー映画『NextGoalsWin(原題)』(公開日未定)も控えているワイティティから目が離せない‼
その1:故郷では国宝級の存在!
1975年8月16日、ニュージーランド生まれのワイティティはマオリとロシア系ユダヤ人のハーフ。短編映画『Two Cars,One Night(原題)』(2004)を撮った頃の素朴な青年という雰囲気がこれまた素敵!その後マイケル・ジャクソンに憧れる少年が主人公の『ボーイ(原題)』(日本未公開/2010)でニュージーランドの史上最高興行収入を塗り替える快挙を達成し、いまや故郷の国宝的存在に!
その2:超有名ファンタジー映画に出演⁉
2014年に『ホビット』シリーズをフィーチャーしたニュージーランド航空の機内安全ビデオを監督したワイティティ。フロド・バギンズ役のイライジャ・ウッド、フィーリ役のディーン・オゴーマン、ラダガスト役のシルヴェスター・マッコイの3人に加え、本作の監督で同郷のピーター・ジャクソン監督やワイティティ自身も魔法使い役で出演するという豪華な映像で話題に。
その3:実は居眠り常習犯⁉
第77回アカデミー賞授賞式中にワイティティが居眠りしてしまったのは有名な話だが、最近は撮影現場で居眠りしている写真だけを集めて投稿したワイティティファンのアカウントのツイートがバズって話題に。変な体勢で寝る姿やクリス・ヘムズワースとトム・ヒドルストンに挟まれて寝る姿などお茶目な一面にファンが悶絶♡
その4:神様からもラブコール♡
『ボーイ』を観て以来、ワイティティの大ファンだったというクリス・ヘムズワース。ロサンゼルスで行われた『マイティ・ソーバトルロイヤル』ワールドプレミアでのインタビューで「監督との初対面は初デートみたいに全く落ち着かなかったんだ」と語っている。ちなみに映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』に登場しなかったソーが、その時に何をしていたのかをドキュメンタリータッチで追った動画『チーム・ソー』(※)を撮ったのはワイティティ。ソーの新作ではどんな物語を見せてくれるのか期待が高まる~!
(※)「マイティ・ソー バトルロイヤル」MovieNEXボーナス・コンテンツに収録
その5:盟友ライアン・レイノルズ
『グリーン・ランタン』(2011)に出演しているワイティティは今後公開予定の映画『フリー・ガイ』でライアン・レーノルズと再共演を果たしている。ところがSNSで「ライアンとは初共演だよ!」とコメントし、わざと『グリーン・ランタン』をなかったことにしたワイティティに2人のファンからツッコミのコメントが殺到(笑)