帝国を築いた伝説のファッションブランド「ピエール・カルダン」。本作はブルジョワ向けのオートクチュール(高級仕立服)から脱却して、プレタポルテ(既製服)に業界で初めて本格参入し、未来的なコスモコール・ルックで若者を熱狂させたモード界の革命児に密着したドキュメンタリー映画だ。
今も現役で活躍するレジェンドが語るのは、ファシズムが台頭する祖国イタリアからフランスへ脱
出した記憶に始まり、先鋭的すぎてファッション界から敬遠された苦悩と反撃、ジャンヌ・モローとの運命的な恋、情熱を注いだ劇場運営、門前払いされた高級レストラン「マキシム・ド・パリ」のリベンジ買収など、波乱万丈でカラフルな 97 年間。
ファッション後進国だった日本や人民服を着ていた中国に先陣を切って乗り込み、おしゃれの楽しさを世界中に伝えたカルダン。秘蔵映像や豪華なゲストたちの証言から浮かび上がるのは、スキャンダラスな天才デザイナーのチャーミングな素顔と輝かしいレガシー。ファッション好きだけでなく、楽しく生きたい全ての人に贈る作品となっている。
このたび解禁された予告編では、ピエール・カルダンがファッション業界で成し遂げてきた偉業の数々や、未来を先取りした斬新なデザインについて、また豪華ゲストたちによる驚きの証言や、万里の長城で行われた歴史的ファッション・ショーなど、華やかで貴重な映像が満載となっている。
ナレーションはピエール・カルダンに思い入れが深く、ステージ衣装としても愛用する、元ピチカート・ファイヴで歌手・エッセイストとしても活躍する野宮真貴が担当している。
野宮真貴コメント
ピエール・カルダンさん、お誕生日おめでとうございます。
敬愛するカルダンさんの映画に関われてとても光栄です。私の母がお洋服を持っていて、子供の頃からの憧れでした。ピチカート・ファイヴ時代にはカルダン・デザインをイメージした衣装も着ていましたし、私の永遠のアイドルです。今年、私も還暦を迎えましたが、もうすぐ 100 歳になるカルダンさんの元気な姿に勇気をもらいました。
やっぱりおしゃれは人を輝かせるもの。私もまだまだ頑張らなきゃ!
ライフ・イズ・カラフル! 未来をデザインする男 ピエール・カルダン
2020年10月2日(金)Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開
配給:アルバトロス・フィルム
©House of Cardin - The Ebersole Hughes Company