ハリウッドの映画音響にフォーカスした世界初のドキュメンタリー映画『ようこそ映画音響の世界へ』が2020年8月28日(金)より全国順次公開。このたびデヴィッド・リンチ監督が自身の代表作品における“音”の秘密を語る特別本編映像が解禁された。
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【特別本編映像】デヴィッド・リンチが語る“音”の秘密/映画『ようこそ映画音響の世界へ』

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「抽象的な映画では音が大きな役割を担う」

登場人物の声はもちろん、環境音や効果音、音楽など、映画における“音”の全てを指す「映画音響」。本作は、世界的に活躍する映画監督たちや、『スター・ウォーズ』(77)などを手掛けたベン・バート、『地獄の黙示録』(79)などで知られるウォルター・マーチ、『ジュラシック・パーク』(93)などに携わったゲイリー・ライドストロームといった映画音響界のレジェンドを始めとした、その道のスペシャリストたちへのインタビューと共に、“音”が映画にもたらす効果と重要性に迫っていく感動と興奮のドキュメンタリーだ。

このたび解禁された映像では、デヴィッド・リンチ監督が長編映画デビュー作にしてカルト的人気を集めた『イレイザーヘッド』(77)、第53回米アカデミー賞にて主要8部門にノミネートした『エレファント・マン』(80)など自身の代表作品における“音”の秘密を語っている。

映像は、リンチの初期作品を音響面から支えたアラン・スプレットについてリンチ自身が語る場面から始まる。

アメリカ映画研究所でリンチと共に学んだサウンドデザイナーのアラン・スプレットは、1979年公開の映画『ワイルド・ブラック/少年の黒い馬』でサウンド・エディットを手掛けアカデミー特別業績賞を受賞しながら、1994年に54歳で他界。

アランについて、リンチは「アランは生粋の“サウンドマン”だ」と語り、「実験を心から楽しんだ」とクラシック音楽にも興味を持ち独自のサウンドを作り上げた彼の制作姿勢を評している。

全編を通して流れるノイズのような音が印象的な『イレイザーヘッド』。工場の轟音が、19世紀のロンドンを舞台にした作品のリアリティを高めている『エレファント・マン』。抽象的な描写の多いリンチ作品における“音”について、リンチは「人は人生の最深部を知りたいと思うものだ。行動や感情の底に広がる果てしない意識の海、抽象的な映画では音が大きな役割を担う」と語る。

続けて「観客は映画の世界に引き込まれ、何年もその中で迷子になる」と、幻想的な映像やストーリーが多くの観客を虜にしてきた自身の作品で“音”が果たした役割を語った。鬼才デヴィッド・リンチ監督が自身の作品に隠された秘密を語る貴重な映像となっている。   

ようこそ映画音響の世界へ
2020年8月28日(金)より新宿シネマカリテほか全国順次公開
配給:アンプラグド
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