どんな悲しみも憎しみも自らが選んだ生き方で愛に変えることができる
本作は、第二次世界大戦で捕虜としてイギリスの収容所に送り込まれたナチス兵士のバート・トラウトマンが、終戦後にイギリスとドイツを結ぶ平和の架け橋となり、やがて国民的ヒーローとして敬愛されたという驚くべき実話から生まれた物語。
なぜ、そんな奇跡を成し遂げられたのか? そこには、これが真実だとはとても信じられないほどのドラマティックかつ波乱万丈の人生があった。
今回解禁された特報は、ナチス兵士のバート・トラウトマンが、戦地で捕虜となり、敵国イギリスの収容所にいるシーンから。ある時、収容所内でサッカーをしていたとき、地元チームの監督がトラウトマンのゴールキーパーとしての才能に目をつけてスカウトする。
その後、試合で功績をおさめて名門サッカークラブ「マンチェスター・シティFC」に入団するが、ユダヤ人が多く住む街で、元ナチス兵士という過去から、想像を絶する誹謗中傷を浴びせられてしまう。それでも彼を信じて支える妻の姿や、ゴールを守り抜いて国民的ヒーローとして活躍するまで、トラウトマンの波乱万丈な人生をうつした映像となっている。
あわせて到着したポスタービジュアルでは夫婦の愛と絆を感じさせるカットから、ナチス兵としての戦争の過去、そして彼がゴールキーパーとして平和の架け橋となるまでの、壮絶なドラマを想起させる仕上がりとなっている。
トラウトマンを演じるのは『愛を読むひと』のデヴィッド・クロス、彼の妻のマーガレットには『サンシャイン/歌声が響く街』のフレイア・メーバー。マーガレットの父親役に『天使の分け前』のジョン・ヘンショウ、収容所時代のトラウトマンにつらく当たるスマイス軍曹に『ハリー・ポッター』シリーズのダドリー・ダーズリー役を演じたハリー・メリング、マンチェスター・シティFCの監督に『リトル・ダンサー』のパパ役で知られるゲイリー・ルイスと、英国を代表する実力派俳優がそろった。
監督は、ドイツ国内で数々の賞を受賞してきたマルクス・H・ローゼンミュラー。〈敵〉とみなしていた相手を〈人〉として愛し始め、やがて固い絆で結ばれていく二人の姿に誰もが心を深く揺さぶられるだろう。
いくつもの逆境に立たされながらも、唯一自分にできる〈素晴らしいプレー〉を貫くことで、人々に勇気を与え続けたトラウトマン。どんな悲しみも憎しみも、自らが選んだ生き方で愛に変えることができると教えてくれる感動の実話がこの秋、いよいよ日本で公開される。
キーパー ある兵士の奇跡
2020年10月23日(金)新宿ピカデリーほか全国公開
配給:松竹
ⓒ2018 Lieblingsfilm & Zephyr Films Trautmann