『孤独な惑星』の筒井武文監督が現代のテヘランを舞台に作り上げた日本・イラン合作映画『ホテルニュームーン』が2020年9月18日(金)より公開。このたび予告編が解禁された。
画像: 映画『ホテルニュームーン』予告編 youtu.be

映画『ホテルニュームーン』予告編

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母と娘の間に生まれた小さな綻びは徐々に大きな亀裂へと発展

本作は、実力派スタッフ、キャストが紡ぐ、日本映画/イラン映画の枠を超えた愛と再生の物語。静かなスリルとサスペンスとともに母娘の愛を紡いでいく。イランの風景と人々に一目惚れした筒井武文監督の 「現在のイランで生きる若者たちの物語をつくりたい」という熱い思いが結実した作品だ。

テヘランで大学に通うモナは、生まれる前に父を亡くし、教師をしている母ヌシンと二人暮らし。一人娘に厳しい門限を課し、交友関係にも目を光らせる過保護な母に、モナは少々辟易気味。そんな中、モナは、ホテルで見知らぬ日本人男性と会うヌシンを目撃したのをきっかけに、自身の出生をめぐる母の話に疑念を抱き始める。男は果たして誰なのか。ヌシンの過去に何があったのか。母と娘の間に生まれた小さな綻びは、徐々に大きな亀裂へと発展するーー。

このたび解禁された予告編は、テヘランに住む仲睦まじい母と娘の絆が、母が抱える秘密が原因でほころび始めるところから幕を開ける。

「ママは一体誰なの?」「なぜ日本にこだわる」「いつまで作り話を続けるつもりなの?」など謎めいたセリフも散りばめられ、どのような「秘密」が待っているのかが想像が掻き立てられる展開。

そして永瀬正敏演じる、その秘密のカギを握る日本人・田中の登場により、母と娘の運命が大きく動き始めることを暗示する映像となっている。

脚本を手掛けたのは日本に滞在経験のあるイランの人気脚本家ナグメ・サミニ。イランの生活文化、日本とイランの歴史的関係を取り入れながら、謎に満ちたサスペンスドラマを書き上げた。

シングルマザーのヌシン役は、イランで国民的な人気を誇る女優マーナズ・アフシャル。娘のモナ役には、新人ラレ・マルズバンが抜擢された。ヌシンの秘められた過去の扉を開く日本人・田中役を永瀬正敏が、その妻役を小林綾子が、円熟した演技で魅せる。

撮影監督は、『アウトレイジ』シリーズをはじめ北野武監督映画を数多く手がけてきたベテラン、柳島克己。美しいテヘランの街でのロケ撮影から室内劇まで、かすかな陰影をも繊細に捉え、見事な映像を作り上げた。

ホテルニュームーン
2020年9月18日(金)より、アップリンク吉祥寺 他全国順次公開
配給:コピアポア・フィルム
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