アカデミー賞主演男優賞に輝いた「リーピング・ラスベガス」(1995)から四半世紀を経た今も超人的なスピードで第一線を走り続けるニコラス・ケイジ。「ザ・ロック」「フェイス/オフ」「ナショナル・トレジャー」「ゴーストライダー」など代表作多数の名優ながら、正直「キック・アス」(2010)以降はヒット作から遠ざかっている感が否めません。その一方で作品数は激増し、2010年代=“テン年代”の出演作は声の出演も含めるとなんと約40本!キャリアとともに“狂気演技”も磨きに磨かれ、間もなく公開される「カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇」もスゴイことになっております。年数本ペースで繰り出されるニコケー砲に、見るほうも追いつくのがやっと……なんなら判別できているかも怪しい状態。そこでテン年代の主演作10選をタイトルとキャラ別にご紹介。ちなみに現在の待機作は6本。まだまだその速度は落ちないようです(ニヤリ)。

夜な夜な覗きに勤しむ砂漠のモーテル管理人
レイ

画像: 夜な夜な覗きに勤しむ砂漠のモーテル管理人 レイ

田舎のモーテルを買い取り夫婦で経営を始めた男性。黒々フサフサな頭髪とアゴヒゲが若々しいが、無愛想なためフロントでの威圧感がスゴイ。

ダークサイド」(2018)
監督:ティム・ハンター
共演:ロビン・タニー、マーク・ブルカス

画像: 夜ごと姿を消すため、妻からも不信感を抱かれる

夜ごと姿を消すため、妻からも不信感を抱かれる

経営するモーテルの隠し通路からマジックミラー越しに部屋が覗けることに気づいたレイ。夜な夜な覗きを続ける彼の周囲で、次第に不可解な出来事が起き始める。

画像: “何もしていないのになんか怪しい”演技は十八番

“何もしていないのになんか怪しい”演技は十八番

本作の見どころは、何と言っても覗き見している時の表情!女性同士のSMプレイをお口半開きでボーッと見つめる様子がたまりません。誤解を招く言動や行動が多く、あらゆる登場人物から疑われて狼狽する姿が同情を誘う。

© 2017 Motel Voyeur, LLC

武器は日本刀!愛国心は誰にも負けないキテレツ親父
ゲイリー・フォークナー

画像: 武器は日本刀!愛国心は誰にも負けないキテレツ親父 ゲイリー・フォークナー

コロラド州の片田舎に暮らす無職の中年男。甲高い声とマシンガントークで、周りの人々を笑顔にしたりキョトンとさせたりする。

オレの獲物はビンラディン」(2016)
監督:ラリー・チャールズ
共演:ウェンディー・マクレンドン・コーヴィ、ラッセル・ブランド

画像: 思いを寄せる女性にはひたすらジェントルマン♡

思いを寄せる女性にはひたすらジェントルマン♡

神の啓示を受け、単独でパキスタンへビンラディン捕獲に乗り込んだ実在の人物を演じたニコケーは、本作で何度目かの新境地開拓に成功。主人公ゲイリー本人に寄せた白髪と体型、声色、喋り方は、思考の奇抜さを忘れてしまうほどチャーミング。

ニコケー自身も愛する日本刀を携えて異国の地で右往左往する姿が、滑稽ながらも応援したくなってしまうのだ。

画像: ビンラディンを探してウロウロ

ビンラディンを探してウロウロ

© 2016 AOO Distribution, LLC. All rights Reserved

返り血をエネルギーに変えて邁進する復讐の権化
レッド・ミラー

画像: 返り血をエネルギーに変えて邁進する復讐の権化 レッド・ミラー

愛する妻マンディと山奥で暮らす林業従事者。Tシャツに異常なまでのこだわりをみせる。復讐の仕方が独創的!

マンディ 地獄のロード・ウォリアー」(2018)
監督:パノス・コスマトス
共演:アンドレア・ライズボロー、ライナス・ローチ

画像: 叩く・挟む・刺す・切る…ハイスペックなお手製の武器

叩く・挟む・刺す・切る…ハイスペックなお手製の武器

狂気のカルト集団に愛する人を奪われた男の復讐劇にして、ニコケー史上“ 最狂” の呼び声高い怪作。どの場面もフォトジェニックすぎて、ストーリーはもはや二の次。妻を殺された苦しみと悲しみを酒で忘れようする時の白ブリーフ、尋常じゃない量の返り血を浴びた後の白いお粉の吸い込み方……狂気の向こう側の笑いを教えてくれたニコケー様にただただ感謝!

©2017 Mandy Films, LTD. All Rights Reserved

敵はテロリストと己の認知症!引退間近のベテランCIA
エヴァン・レイク

画像: 敵はテロリストと己の認知症!引退間近のベテランCIA エヴァン・レイク

CIA勤続30年で仕事が家族。引退を勧告された矢先、認知症と診断される。かつて拷問されたテロリストの存命を知り、復讐を誓う。

ラスト・リベンジ」(2014)
監督:ポール・シュレイダー
共演:アントン・イェルチン、イレーヌ・ジャコブ

画像: 忠誠を尽くしてきたCIA から引退勧告を受けてボー然

忠誠を尽くしてきたCIA から引退勧告を受けてボー然

ポール・シュレイダー監督×ニコラス・ウィンディング・レフン製作総指揮ながら、米国では配信にとどまるなど色々惜しい作品。命を削って宿敵への復讐に燃えるストーリーがシリアスすぎてなかなかしんどい中(顔芸もほぼナシ)、ニコケーを支える信奉者の部下(イェルチン)の存在が本当にありがたい!「ダーティー・コップ」のE・ウッドしかり、ニコケーは童顔美青年とのコンビがお似合い。

画像: 部下と共に復讐という名の最後の任務へ

部下と共に復讐という名の最後の任務へ

©2014 DYING OF THE LIGHT,LLC,ALL RIGHTS RESERVED

我が子に向けるは愛情ではなくツルハシ&万能ノコギリ!
ブレント・ライアン

画像: 我が子に向けるは愛情ではなくツルハシ&万能ノコギリ! ブレント・ライアン

郊外の住宅街に暮らすマイホームパパ。若い頃のヤンチャな自分が大好きで、幼い息子にしばしば下品な武勇伝を聞かせている。

マッド・ダディ」(2017)
監督:ブライアン・テイラー
共演:セルマ・ブレア、ランス・ヘンリクセン

画像: 顔に朝食のシリアルついてますけど…⁉

顔に朝食のシリアルついてますけど…⁉

自分の子供にだけ殺意が芽生えるというぶっ飛んだ設定が痛快。「ゴーストライダー2」でも組んだブライアン・テイラー監督の下、タイトルに恥じぬ狂った演技を惜しげもなく披露している。時間をかけて作ったビリヤード台を完成直後に破壊するという奇行は“ マッド・ダディ” である前に“ マッド・パーソン”!刺されて燃やされて失神して…もうサイコで最高。本人が“ ここ十数年で一番気に入っている”のも納得デス。

画像: パパ同様“マッド・ママ” もかなりワイルド

パパ同様“マッド・ママ” もかなりワイルド

© 2017 Mom & Dad Productions, LLC

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