全世界映画史に燦然と輝き続けるフランス映画『天井棧敷の人々』が4K修復版として2020年10月23日(金)より全国順次公開されることが決定。あわせてポスタービジュアルと予告編が解禁された。
画像: 映画『天井棧敷の人々 4K修復版』 youtu.be

映画『天井棧敷の人々 4K修復版』

youtu.be

カイエ・デュ・シネマ誌の「史上最高の映画100本」で9位に

本作は、ヴェネチア国際映画祭で監督賞を受賞した『霧の波止場』(38)や、『陽は昇る』(39)、『悪魔が夜来る』(42)等を生み出した名コンビ、監督マルセル・カルネと脚本家ジャック・プレヴェールの“詩的リアリズムの集大成”ともいうべき傑作。

第二次世界大戦中ナチス占領下となったパリから逃れ、非占領地区の南仏・ニースで製作され、戦争の影響で何度も中断の憂き目に遭いながら、撮影に丸2年を費やし完成を迎えた。

1945年、解放後まもないフランスで公開され大ヒットとなり、ヴェネチア国際映画祭特別賞やセザール賞特別賞を受賞。1952年に初公開された日本でも大きな反響を呼び、同年のキネマ旬報ベストテンで3位にランクイン。

近年も、2008 年カイエ・デュ・シネマ誌の「史上最高の映画 100 本」で9位に、2009年キネマ旬報の「90周年オールタイムベストテン」で10位にランクインするなど、作品生誕75周年を迎えた今日まで世界中で語り継がれる、フランス映画史上最高傑作の一本である。

恋に落ちたパントマイム師にジャン=ルイ・バロー、艶やかさと気品を備えた女芸人にアルレッティ、本作が映画デビューとなったマリア・カザレスなど当代随一の役者が勢ぞろいし、美術、音楽、衣裳すべてが完璧に作り上げられ、3 時間 10 分という長尺を感じさせないほど見どころが満載だ。

中でも、19 世紀パリの《犯罪大通り》を再現した全長 400m に及ぶオープンセットに、1500 人のエキストラを動員した大通りのシーンは、戦時下で撮影したとは思えない壮大さと活気に満ちている。

美術監督のアレクサンドル・トローネルと音楽を作曲したジョゼフ・コスマは、ユダヤ人であったため当時は公の活動を禁止されており、表に出ることなく人を介して本作を完成に導いた。

コロナ禍で新作洋画の公開が限定的になっている中、良質な外国映画を求めて『ひまわり 50 周年 HDレストア版』や「生誕100年 フェデリコ・フェリーニ映画祭」等のヒットが続き、クラシック・リバイバルの機運が高まっている。

画像: カイエ・デュ・シネマ誌の「史上最高の映画100本」で9位に

そんな中、一生に一度は観るべき名作の真打がついに4Kで登場。あわせて、ポスタービジュアルと予告編が解禁された。ジャン=ルイ・バロー、アルレッティ、そしてピエール・ブラッスールを捉えた劇中劇シーンの写真をメインにした、4Kの鮮明さ際立つビジュアルだ。

予告編では、絢爛たる 19 世紀パリの世界に、詩人プレヴェールのエスプリの利いた台詞の数々がちりばめられている。そして終盤には「詩人プレヴェールによる数々の名台詞が人間の弱さや愚かさ、愛の真実を見事に表現します 何があっても観ておくべき!世界最高の恋愛映画」という美輪明宏氏のコメントで締めくくられている。

天井棧敷の人々 4K修復版
2020年10月23日(金)より YEBISU GARDEN CINEMA 他 順次公開
配給:ザジフィルムズ
©1946 Pathé Cinema - all rights reserved.

This article is a sponsored article by
''.