本作の世界観とマッチした、自然に囲まれたアットホームな雰囲気の中で上映
『ノマドランド』金獅子賞受賞の1日前、2020年9月11日(金)、ベネチア国際映画祭、トロント国際映画祭、またLAにて開催されたテルライド映画祭主催のドライブ・イン・プレミアにて本作のワールドプレミアが同時上映された。
上映が終了するや否や、世界のジャーナリストからは本作の絶賛評が続出。ガーディアン紙は星5つの最高評価を付けて「実在する“ノマド”たちに自然と溶け込んでいくマクドーマンドの演技は、キャリア史上最高のパフォーマンスとも言える素晴らしさだ。また並外れた知性とスタイルで引き出されたプロットにも圧倒された。ジャオが手掛ける作品には偉大さが詰まっている。」、バラエティ紙は「テレンス・マリックに影響を受けた撮影手法だが、編集は確実にジャオ自身のリズムだ。長くて豪華な夕日を眺めているような気分だった。『イントゥ・ザ・ワイルド』の哲学が染み渡り、それらをより深化させた作品に仕上がっている」、ハリウッドレポーターは「ジャオの初となる著名俳優とのコラボレーションは、マクドーマンドが完全に、スクリーンを共有する現実の“ノマド”たちと一体になる、素晴らしい演技を引き出した。またジャオは全作でコンビを組む撮影監督のジョシュア・ジェームズ・リチャーズとともに、雄大な風景と豪華な水彩画の夕焼けをスクリーンに映し、また孤独な道、険しい山と岩だらけの砂漠といった生活の本質的な部分では、自然の強さと独立性を見事に引き出した」と評している。
テルライド映画祭主催のドライブ・イン・プレミアには、主演のフランシス・マクドーマンドと、クロエ・ジャオ監督が登壇。会場には2名の他に本作の原作である「ノマド:漂流する高齢労働者たち」の著者ジェシカ・ブルーダーや、実際に車上で生活をしているノマドの方々も参加。マクドーマンドとクロエ・ジャオ監督がステージに上がり、ブルーダーやノマドのゲストを紹介すると、観客エリアは大きな歓声と車のクラクションが鳴り響き、大盛り上がり!車上で生活をするノマドたちの姿が描き出される本作の世界観と絶妙にマッチした、自然に囲まれた自由でアットホームな雰囲気のなか上映が行われた。
『ノマドランド」は大きな反響を生んだ原作ノンフィクションをもとに、そこで描かれる実在のノマドたちとともに見つめる今を生きる希望を、広大な西部の自然の中で探し求めるロードムービー。2度のオスカーに輝く名優フランシス・マクドーマンドが、本作の主演として、またプロデューサーの一人として、今世界が最も必要としている物語を、新作映画として世に送り出す。__撮影ではマクドーマンド自らが実在のノマドたちの中に身を投じ、ドキュメンタリーとフィクションの境界を超えた、新しい表現ジャンルを開拓している。
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