ディズニーアニメのドナルドダックの吹き替えでも有名
本作は、中国版「ハドソン川の奇跡」と称された奇跡の実話の映画化。四川航空3U8633便が、1万メートルの高空を飛行中に操縦室のフロントガラスが破損したことにより墜落の危機に。そんな極限状態の中、乗客を守り抜いた機長やクルーたちの活躍を描く。
監督は『インファナル・アフェア』『頭文字D』のヒットメーカー、アンドリュー・ラウ。中国では建国70年周年を迎えた2019年に「中国の誇り3部作」最後の作品として公開され、3週連続で1位を獲得し7週に渡りベスト10にランクイン。興行収入450億円を突破するメガ・ヒットとなった。
そんな本作で、国民的英雄のリュー機長を演じるのが、ジョン・ウー監督『マンハント』で福山雅治とW主演を務めたチャン・ハンユーだ。
日本ではアクション俳優としての印象が強いが、実は中国国内では声優としても広く知られている。小さい頃から映画が好きで、役者の声色を真似てセリフを話して遊ぶうちに声優に興味を持ち、中高生の頃はアニメの吹き替えのアルバイトをしていた。
高校卒業後は中国煤鉱文工団話劇団に入団し、約10年間声優として様々なジャンルの作品の吹き替えを担当。有名なのはディズニーアニメのドナルドダックの吹き替えで、『母をたずねて三千里』の中国語版にも参加。その他、『シャーク・テイル』、『ロード・オブ・ザ・リング』三部作、『トロイ』などハリウッド映画の吹き替えも担当している。
俳優としては1990年代の終わり頃から活動を始め、2007年の『戦場のレクイエム』で主役に抜擢され、一躍スターの仲間入りを果たす。その後もアクション作品を中心に数多くの作品に出演し、その確かな演技力で金馬奨、金鶏奨、百花映画賞、華表奨、四大授賞式で俳優賞を受賞という中国で初の快挙を成し遂げた。
そんな多彩な魅力を持つチャン・ハンユーが、本作では未曽有の事故に直面する機長役に。果たして機長は乗員乗客128名の命を救うことができるのか? その迫真の演技に注目だ。
フライト・キャプテン 高度1万メートル、奇跡の実話
2020年10月2日(金)より、シネマート新宿・心斎橋ほか全国順次ロードショー
配給:アルバトロス・フィルム
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