世界中で多くの映画祭が中止、延期、縮小を余儀なくされている2020年。日本では毎年恒例の『東京国際映画祭』が実施を決定!新型コロナウイルスがいまだ収まらぬ中で、『人々にとって文化芸術、映画の果たす役割は大きい』という意義の下、感染対策に十分な措置を講じながら、例年と少し形を変えてリアルな映画祭が開催されます!
カバー画像/「アンダードッグ」©2020「アンダードッグ」製作委員会

第33回 東京国際映画祭2020
2020年10月31日(土)〜11月9日(月)

今年の映画祭公式ロゴマーク

チケットの一般販売は2020年10月24日(土)より。部門別での販売開始時間が異なります。(一部作品に先行抽選販売あり)

フェスティバル・アンバサダーの役所広司

TOKYO プレミア2020部門

今回は海外の審査員やゲストを招待するのが難しいことから、『インターナショナル・コンペティション』『アジアの未来』『日本映画スプラッシュ』の3部門を一つに統合した新部門が創設。

ワールド・プレミアやアジアン・プレミアの作品を中心に国内外の個性的な監督による新作のショーケース部門で、様々な賞を競う形ではなく、全作品を対象に『観客賞』を設けることに。

画像: 「アンダードッグ」 ©2020「アンダードッグ」製作委員会

「アンダードッグ」

©2020「アンダードッグ」製作委員会

オープニング作品の日本映画「アンダードッグ」(武正晴監督)はじめ、イスラエルのロイ・クリスペル監督作品「オーマールの父」、中国のシー・モン監督作品「アラヤ」、トルコのジェム・オザイ監督の「赦し」などワールド・プレミア作品。

またチュニジアほか製作のカウテール・ベン・ハニヤ監督作「皮膚を売った男」(モニカ・ベルッチ出演)、ポルトガルのマリオ・バローゾ監督作「モラル・オーダー」(マリア・デ・メデイロス出演)、英=カナダ製作のブランドン・クローネンバーグ監督作「ポゼッサー」(アンドレア・ライズバロー出演)などアジアン・プレミア作品がずらり。

特別招待作品部門

画像: 「ノマドランド」 ©2020 20th Century Studios. All rights reserved.

「ノマドランド」

©2020 20th Century Studios. All rights reserved.

日本公開前の最新作をいち早く上映するこの部門は映画祭の人気ナンバーワン。次期アカデミー賞最有力と評判のクロエ・ジャオ監督「ノマドランド」はじめ、今大注目の新星ノア・シュナップ主演の「エイブのキッチンストーリー」「アーニャは、きっと来る」の2作や、スタジオライカ最新作「ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒」、ダニエル・オートゥイユ主演の「家なき子 希望の歌声」、エイリアンVS人類の攻防を描く「スカイライン-逆襲-」など海外の話題作も充実。

さらに日本映画でも、沖田修一監督の新作「おらおらでひとりいぐも」、萩原慎一郎のベストセラー歌集を映画化した「滑走路」、泣ける恋愛漫画の映画化「10万分の1」、中条あやみ主演の感動ストーリー「水上のフライト」やアニメーション「魔女見習いをさがして」「ジョゼと虎と魚たち」など話題作揃い。

そんな中、人気を集めそうなのが「新感染 ファイナル・エクスプレス」の4年後を描く続編的作品「Peninsula(英題)」だ。そしてクロージング作品は橋本一監督、柳楽優弥主演の「HOKUSAI」だ。作品ゲストの参加も予定されている。

ワールド・フォーカス部門

画像: 「悪は存在せず」 ©Films Boutique

「悪は存在せず」

©Films Boutique

各国の映画祭出品作、話題作などから日本公開未定の作品を選出。また海外映画祭で注目された日本映画も上映する。

ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞したモハマッド・ラスロフ監督の問題作「悪は存在せず」、同映画祭で銀熊賞受賞の「テリート・ヒストリー」、先日のベネチア国際映画祭で審査員特別賞を受賞したばかりのアンドレー・コンチャロフスキー監督作「親愛なる同志たちへ」といった3大映画祭受賞作を始め、アン・ホイ監督の「第一炉香」、ラヴ・ディアス監督の「チンパンジー属」、ジャンフランコ・ロージ監督の「ノットゥルノ/夜」といった人気監督の新作も登場。

さらに昨年からスタートした『ラテンビート映画祭』とコラボ企画では、「家庭裁判所 第3H法廷」「息子の面影」「老人スパイ」の3作を上映。また3年ぶりの台湾特集『台湾電影ルネッサンス2020』ではグイ・ルンメイ主演の「足を探して」やドキュメンタリー「愛で家族に~同性婚への道のり」など4作を上映する。

国際交流基金アジアセンター×東京国際映画祭co-present
トークシリーズ「アジア交流ラウンジ」

11月1日から8日まで日比谷の特設会場から、アジア各国・地域を代表する映画監督と第一線で活躍する日本の映画人とのオンライントークを連日開催。これはあの是枝裕和監督が発案したもの。豪華ゲストがオンライン形式で様々なテーマをトーク(通訳あり)。アジアの映画人は今、何を思うのか?

登壇者の一部

★アピチャッポン・ウィーラセタクン(映画監督)
 ×富田克也(映画監督)・相澤虎之助(映画監督・脚本家)
★ホアン・シー(映画監督・脚本家)×是枝裕和(映画監督)
★ジャ・ジャンクー(映画監督・プロデューサー・脚本家)×黒沢清(映画監督)
★ キム・ボラ(映画監督)×橋本愛(女優)
★リティ・パン(映画監督・作家・プロデューサー)×吉田喜重(映画監督)

画像: ホアン・シー監督 Photo Courtesy of Taipei Golden Horse Film Festival Executive Comittee

ホアン・シー監督

Photo Courtesy of Taipei Golden Horse Film Festival Executive Comittee
画像: 是枝裕和監督 ©Laurent Champoussin

是枝裕和監督

©Laurent Champoussin

その他にも様々な企画が

常に注目されるのは『ジャパニーズ・アニメーション部門』。今回は日本から世界に羽ばたいたキャラクターにフォーカス。アニメーションでは「劇場版ポケットモンスター」、VFXでは生誕45周年となる「秘密戦隊ゴレンジャー」を中心にスーパー戦隊シリーズを特集上映。

さらにアニメ映画の現在を知ることのできる特集『2020年、アニメが描く風景』で「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」など最新作を上映する。

また日本映画の今を俯瞰する『Japan Now部門』では深田晃司監督を特集。「淵に立つ」「本気のしるし〈劇場版〉」など初期作から最新作までをランナップ。

また『日本映画クラシックス部門』では日本が誇る名匠、山中貞雄の「人情紙風船」など3作、稲垣浩監督の「無法松の一生」を4Kデジタル修復版で上映。

ティーンや子供たちに映画の素晴らしさを体験してもらう『ユース部門』ではチルドレン向けに「キートンの探偵学入門」など無声映画を活弁付きで、ティーン向けには17歳の少女が主人公の「私は決して泣かない」などを紹介する。この他東京ミッドタウン日比谷のステップ広場では屋外上映などイベントも予定。

タイムスケジュールなど詳細は公式サイトまで

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