台湾の大ヒットホラーゲームの映画版が2021年7月日本公開

2020-12-05

hikita @ SCREEN

劇場公開最新映画ニュース CULTURE 返校台湾ミステリー

2017年に発売された台湾の同名大ヒットホラー・ゲームの映画化で、『牯嶺街少年殺人事件』に続く、白色テロ時代を描いたダークミステリー、映画『返校（原題）』の日本公開が2021年7月に決定した。

台湾総統選挙にも影響を及ぼしたと言われるほどの社会現象に

映画『返校（原題）』は台湾人が忘れてはならない40年にも及んだ負の歴史を正面から描き、第56回金馬奨で主要12部門にノミネート、最優秀新人監督賞を含む最多5部門受賞の快挙を成し遂げた。

その深いメッセージ性が台湾の多くの人の胸をうち、2019年の台湾映画No.1の大ヒットを記録。今年1月に行われた台湾総統選挙にも影響を及ぼしたと言われ、まさに台湾では社会現象にまでなった。

物語の舞台は1962年、蒋介石率いる国民党の独裁政権下の台湾。翠華高校に通う女子高生のファン・レイシンが放課後の教室で眠りから目を覚ますと、何故か学校には誰もいなくなっていた。校内を一人さ迷うファンは、政府から禁じられた本を読む読書会メンバーで、秘かに彼女を慕う男子学生のウェイ・ジョンティンと出会い、協力して学校からの脱出を試みるが、どうしても外に出ることができない。

消えた同級生や先生を探す二人は悪夢のような恐怖が迫るなか、学校で起こった政府による暴力的な迫害事件と、その原因を作った密告者の哀しい真相に近づいていくー。　

日本では2020年10月に劇場公開が予定されていたが、コロナの影響で延期となり、このたび2021年の7月に公開されることが決定した。

また、映画で描かれている時代の30年後を舞台としたドラマ「返校　-DETENTION-」が、2020年12月５日（土）にNetflixで全世界独占配信されることが決定。

その情報を受け、SNS上では「またゲームをやり直したい」「楽しみすぎる！」「映画も観たい」との声があがり、ゲームファンだけではなく映画ファン、ドラマファンの期待も高まっていることがうかがえる。