まずは新作映画でパワーチャージ!
最初におすすめしたいのが、世界中で読み継がれるアンナ・シューエルの不朽の名作「⿊⾺物語」を現代に舞台を移して新たに描く『ブラック・ビューティー』。原作では厩務員⾒習いだった少年ジョーを少⼥にアレンジし、美しい⿊⾺ブラック・ビューティーと少⼥ジョーの絆の物語として生まれ変わった。ビューティーの声を担当するのは、オスカー女優ケイト・ウィンスレット。ジョー役には映画『くるみ割り人形と秘密の王国』「インターステラー」のマッケンジー・フォイが抜擢され、ビューティーと深い絆を紡ぐヒロインを演じている。ジョーとの約束を心の支えに様々な試練を乗り越えていくビューティーの姿を通して、絆の大切さが心に沁みる作品だ。
身近にある大切なものに改めて気が付かせてくれる作品なら、映画「ブリジット・ジョーンズの日記」の監督シャロン・マグアイアが手掛けるハートフル・コメディ『フェアリー・ゴッドマザー』もオススメ。『シンデレラ』などに登場する魔法使いの妖精フェアリー・ゴッドマザー。プリンセスの夢を叶えてくれるこのフェアリー・ゴッドマザーになるべく魔法の勉強に励む⾒習い妖精エレノアが、おとぎの国マザーランドを救うため、現代社会に降り立ち、希望を失いかけていたシングルマザー、マッケンジーの心を解きほぐしていく。ちょっぴりおっちょこちょいだが前向きで優しいエレノアのハッピーパワーに、⾒れば必ず元気がもらえるはず。
人生の素晴らしさを気づかせてくれる感動作
パワーチャージといえば、ピクサーの最新作『ソウルフル・ワールド』も⾒逃せない。ひょんな事から人間が生まれる前にどんな自分になるかを決めるソウルの世界で目覚めた音楽教師ジョー。ジャズ・ピアニストになる夢を叶えるため、やりたい事が⾒つけられずに何百年もソウルの世界に留まっている人間嫌いのソウル22番と協力し、地上へと戻る方法を探すという、まさにピクサー印のパワーチャージ・ムービー。正反対の性格をした凸凹コンビの珍道中を通じて、人生の素晴らしさや気付きを与えてくれる。
実話を基にした『クラウズ〜雲の彼方へ〜』もまた、夢を追う物語だ。病に冒された17歳のミュージシャン、ザック・ソビアックが残された時間を懸命に生き抜き、悩み葛藤しながらもその人生のすべてを注ぎ込んだ名曲「Clouds」を生み出していく姿は、素直に心に響くだろう。彼の人生のきらめきが、眩しくも切なく深い愛情に癒やされる。
一歩踏み出す勇気をもらえるピクサー作品
『カーズ』『Mr.インクレディブル』の製作スタッフが贈る『レミーのおいしいレストラン』も同じく夢を叶えるための勇気を与えてくれる作品。一流レストランのシェフになることを夢⾒ているネズミのレミーは料理の天才。しかし、ネズミだからという理由で叶わぬ夢と家族からも理解を得られずにいたレミーが、料理が苦手な⾒習いシェフのリングイニと出会い、あきらめかけた夢に向かってパリを舞台に次々と奇跡を巻き起こしていく。夢を叶えるため、自分を信じて一歩踏み出す勇気をくれる“夢のレシピ”を届けてくれる。
一歩踏み出す勇気を与えてくれる作品といえば、『塔の上のラプンツェル』もオススメ。森の奥深く、人目を避けるようにしてたたずむ高い塔に暮らす、金色に輝く“魔法”の髪を持つ少⼥ラプンツェル。18年間一度も塔の外に出たことがないラプンツェルは、毎年自分の誕生日に夜空を舞うたくさんの灯りの意味を知るため、突然塔に現れた大泥棒フリンと取引し、新しい世界への一歩を踏み出す。本作は、初めての自由や冒険、恋といった好奇心旺盛なラプンツェルのとても可愛らしい魅力も満載で、知らない世界に飛び込む勇気の素晴らしさも教えてくれる。
人生の可能性や仲間の大切さを教えてくれる名作
人生の無限の可能性を教えてくれる作品なら『カールじいさんの空飛ぶ家』。妻に先立たれ、想い出が詰まった家でひとり暮らしをしている78歳のカールじいさん。子供の頃から冒険家チャールズ・マンツに憧れ、南米の“パラダイスの滝”に行くという亡き妻との約束を果たすため、住み慣れた家に無数の風船を結びつけ、人生最後の冒険に旅立つ物語は、人生の素晴らしさを教えてくれる愛と感動の人生賛歌だ。
最後にオススメしたい作品は、仲間の大切さを教えてくれる『ハイスクール・ミュージカル』。イースト高校のバスケ部の人気者トロイと、優等生で才色兼備のガブリエラ。パーティーのカラオケ大会で歌うことの楽しさを知り、互いに好意を寄せる人気者の2人が、高校で開かれるミュージカルのオーディションへの参加を決めたことから、まわりの生徒たちとのチームワークの大切さを学んでいく。若かりしザック・エフロンとヴァネッサ・ハジェンズが演じる10代の高校生の感情のぶつかり合いや、皆で一緒に歌いたくなる楽しさと歌を通して成⻑していく⻘春群像劇は、学生から大人まで楽しめる心躍るミュージカルだ。
当たり前ながら忘れかけていた事に改めて気づかせてくれるディズニー映画の数々。コロナ禍で新しい生活様式で過ごすことが増えた今、気持ちを明るくしてくれて希望を感じられる作品は、これからの時代に幸せを掴むヒントにもなるはずだ。