『スプリング・ブレイカーズ』から7年、大人になった“恐るべき子供”、異才ハーモニー・コリンの待望の最新作で、アカデミー賞俳優マシュー・マコノヒーが主演を務める『ザ・ビーチ・バム』(原題)が2021年4 月より日本公開されることが決定した。
画像: 鬼才ハーモニー・コリンがマシュー・マコノヒーと組んだ最新作が4月に日本公開

「とにかく笑える、気持ちよく揺れるヨットのような」作品

弱冠19歳で脚本を執筆したラリー・クラーク監督作『KIDS/キッズ』(95)、そして初監督作『ガンモ』(97)にてセンセーショナルなデビューを飾り、「アンファン・テリブル(恐るべき子供)」「ゴダール以来の映画の革命児」と称されたハーモニー・コリン。

その後も映画は数年に一本と寡作ながら、小説や詩、絵画、写真などアート全般にわたって創作を発表しながら、近年はファッションブランド「グッチ」の CM シリーズの監督や、リアーナやグッチ・メイン、ビリー・アイリッシュ等の MV や写真のディレクターも務めている。

前作『スプリング・ブレイカーズ』撮影後、アメリカの南端フロリダ州マイアミに移住したハーモニー・コリンが、「とにかく笑える、めでたいヒーローを中心とした、気持ちよく揺れるヨットのような」作品の構想を思い立ち、『スプリング・ブレイカーズ』以来7年ぶりの長編に結実させた。

物語の主人公は、破天荒な放蕩詩人ムーンドッグ。かつて一冊だけ出版した詩集が成功し、天才と絶賛されていたが、その後は長らく大富豪の妻に頼り、酒とマリファナと女、太陽と海、船をこよなく愛し、ハウスボートでのパーティなどお祭り騒ぎの放蕩生活を送っていた。

フロリダの太陽と海のもと、彼は自由気ままに日々を楽しんでいたが、ある事件がきっかけで新しい詩集を出版しなければ無一文のホームレスになるという窮地に陥ってしまう……。

ムーンドッグと毎日のようにつるんで遊ぶ親友役にスヌープ・ドッグ、謎の大富豪の妻をアイラ・フィッシャーが演じる。

画像: 「とにかく笑える、気持ちよく揺れるヨットのような」作品

ムーンドッグが道中に出会うエキセントリックな仲間たちには、『グレイテスト・ショーマン』のザック・エフロンをはじめ、本作で 11 年ぶりの映画出演となったマーティン・ローレンス、そしてマイアミ在住の歌手ジミー・バフェットが本人役で出演。

さらにはハーモニー・コリンも特別出演した『mid90s ミッドナインティーズ』で監督デビューを果たしたジョナ・ヒルは、本作ではムーンドッグと腐れ縁の出版エージェントを好演している。

ドレスやワンピースなど独特で過激なファッションを終始身にまとうマシュー・マコノヒーをはじめ、豪華キャストの個性的な衣装を担当するのは、『スプリング・ブレイカーズ』も担当し、HBO ドラマ『ユーフォリア』でエミー賞衣装デザイン賞にノミネートされた気鋭のデザイナー ハイディ・ビヴェンス。

その鮮烈な衣装により本作は米メディア GQ より「2019 年で最も重要なファッション映画」と絶賛もされている。

そのほかの主要スタッフは、ギャスパー・ノエとのタッグで知られる撮影監督ブノワ・デビエや『WAVES/ウェイブス』『ネオン・デーモン』の美術監督エリオット・エスターといった『スプリング・ブレイカーズ』組に加え、編集には『バードマン』のダグラス・クライス、音楽監督は『グレイテスト・ショーマン』のジョン・デブニーなどハリウッドきっての一流スタッフが集結している。

ザ・ビーチ・バム(原題)
2021年4月 キノシネマみなとみらい・立川・天神にて公開
配給:キノシネマ

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