映画祭キービジュアル&上映作品情報解禁!
今回は移民の背景を持つ監督による多様性に富んだ5作品含む7作品を上映。とりわけ移民の背景を持つ若い世代の監督による5作品は多様で切実なテーマが生き生きと描かれて必見。オンラインによるトークやディスカッションでは、ドイツ映画界が誇る気鋭の監督や俳優が、それぞれの作品の見どころ、そして作品に込めた思いを深く語ってくれる。解禁されたキービジュアルには現代ドイツ映画界の若き才能の2作品の場面写真が掲載。 新鋭の女性監督ノラ・フィングシャイトの『システム・クラッシャー 家に帰りたい』、そして20代のイラン系のファラズ・シャリアット監督によるLGBTQテーマ作品『未来は私たちのもの』となり、これからのドイツ映画界に新風を吹き込む監督たちの作品が飾っている。
上映作品について
オープニングを飾るのが1994年生まれのイラン系ドイツ人のファラズ・シャリアット監督による自伝的デビュー作『未来は私たちのもの』。ドイツにおける移民系の青年の成長とLGBTQカルチャーを繊細かつポップに描きベルリン国際映画祭テディ賞受賞作。監督が日本のアニメファンであり、アニメへの愛が随所に見られる。
その他、ドイツ在住のイラン人モハマッド・ラスロフ監督による問題作、ベルリン国際映画祭金熊賞受賞作『悪は存在せず』。政治犯が収容されるイランの刑務所で生まれ、その後ドイツに渡った女優、作家のマリアム・ザレーが初めてカメラを通じて自身の誕生の場所に迫るドキュメンタリー映画『マリアム エヴィーン刑務所に生まれて』。ドイツにおけるイスラム教徒のコミュニティの現実を描くメフメト・アキフ・ビュユックアタライ監督(トルコ系ドイツ人)『オライの決断』、A.デブリーンの小説を原作とするファスビンダー監督によるテレビ映画を、アフガニスタン系ドイツ人のブルハン・クルバニ監督が移民による現代版にリブートした3時間を超える長編大作『ベルリン・アレクサンダープラッツ』。
主演のヘレナ・ツェンゲルが11歳でドイツ映画賞歴代最年少の女優賞を獲得したベルリン国際映画祭2020銀熊賞『システム・クラッシャー 家に帰りたい』(新鋭ノラ・フィングシャイト監督)、若き日のファスビンダーを名匠オスカー・レーラー監督が描いた『異端児ファスビンダー』。また、関連プログラムとして、ファスビンダー監督の集大成的超大作『ベルリン・アレクサンダー広場』(1979、1980年)も上映される。
● 『ドイツ映画祭 HORIZONTE 2021』
HORIZONTE 2021- FESTIVAL DES DEUTSCHEN FILMS
2021年5月20日(木)~5月23日(日)
会場:渋谷ユーロライブ
チケット発売:5月1日(土) 予定