2021年4月23日(金)より東京・渋谷のBunkamuraル・シネマにて、今年生誕101年、没後11年を迎えるヌーヴェル・ヴァーグの巨匠エリック・ロメールが、いちばん最初につくりあげた連作<六つの教訓話>がデジタル・リマスター版となり、初期の傑作短編と合わせて特集上映が開催される。

これまで上映の機会の限られていた貴重な短編も公開

生涯にわたって女性を描き続けた恋愛喜劇の巨匠エリック・ロメール(1920-2010)。のちに、80 年代の<喜劇と格言劇>シリーズ、90 年代<四季の物語>シリーズへと成熟してゆくロメールが、構想10 年、製作期間10 年をかけ、いちばん最初に作った連作が、この<六つの教訓話>シリーズ。

画像: これまで上映の機会の限られていた貴重な短編も公開

二人の魅力的な女性と、そのはざまで運命の愛を求め悶々とする男、というフォーマット(閉じられた体系)のもと、パリの街角や湖畔の避暑地、南仏のリゾートなど美しいフランスの風景で織りなされる六つの恋物語。『モンソーのパン屋の女の子』(62)、『シュザンヌの生き方』(63)、『コレクションする女』(66)、『モード家の一夜』(69)、『クレールの膝』(70)、『愛の昼下がり』(72)の6 作品が上映される。

画像: 『コレクションする女』(66) La Collectionneuse © 1966 Les Films du Losange

『コレクションする女』(66) La Collectionneuse © 1966 Les Films du Losange

さらに、「カイエ・デュ・シネマ」誌に映画批評を寄稿しはじめた頃の若きロメールが撮ったジャン=リュック・ゴダールが主演する『紹介、またはシャルロットとステーキ』(51)や、日本初公開(未ソフト化)のロメール自身が出演した『ベレニス』(54)など、初期短編を6作品上映する。

■六つの教訓話
『モンソーのパン屋の女の子』(62)
『シュザンヌの生き方』(63)
『コレクションする女』(66)
『モード家の一夜』(69)
*カンヌ映画祭国際カトリック映画事務局賞、マックス・オフュルス賞、
ジョルジュ・メリエス賞
『クレールの膝』(70)
*ルイ・デリュック賞、サン・セバスチャン映画祭グランプリ
『愛の昼下がり』(72)

■短編作品
『紹介、またはシャルロットとステーキ』(51)
『ベレニス』(54) ※日本初公開
『ヴェロニクと怠慢な生徒』(54)
『パリのナジャ』(64)
『ある現代の女子生徒』(66)
『モンフォーコンの農夫』(67)

「エリック・ロメール監督特集上映 六つの教訓話 デジタル・リマスター版」
提供:マーメイドフィルム 配給:コピアポアフィルム 宣伝:VALERIA
後援:在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本

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