核廃絶を訴え続けノーベル平和賞を授与された日本人女性の半世紀にわたる知られざる原点と軌跡を探るドキュメンタリー『ヒロシマへの誓い サーロー節子とともに』が2021年4月17日(土)より公開されることが決定した。
画像: 映画「ヒロシマへの誓い サーロー節子とともに」予告編 www.youtube.com

映画「ヒロシマへの誓い サーロー節子とともに」予告編

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クライマックスはノーベル平和賞授賞式での力強いスピーチ

核兵器を初めて非人道的で違法とする国際条約 核兵器禁止条約発が、今年1月22日についに発効されることになった。2021年は反核平和活動の上で歴史に残る年だ。

本作『ヒロシマへの誓い サーロー節子とともに』は、その核禁条約締結を先導した国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)を代表して、2017年ノーベル平和賞を受賞した被爆者サーロー節子の平和活動を続ける姿を4年間に渡って密着取材し完成させたドキュメンタリー。

サーロー節子は広島女学院生徒だった13歳で被爆し、300数名ものの学友を瞬時に亡くした。後にカナダ人と結婚、トロントに移住し国連や国政会議で被爆者としての体験を世界中の人々に語り伝え続け、条約の推進に貢献してきた。

画像1: クライマックスはノーベル平和賞授賞式での力強いスピーチ
画像2: クライマックスはノーベル平和賞授賞式での力強いスピーチ

映画は節子の力強い生きざまを追うとともに、本作のプロデューサーである被爆二世でニューヨーク在住の竹内道が、節子と出会い自身の真実を見つける旅が並行して描かれる。

偶然にも広島女学院の卒業生であった二人の距離が縮まり、節子に励まされて、道は自分の家族の被爆の歴史に目を向け始め、広島赤十字病院初代院長時に被爆した祖父や入市被爆した母の語らなかった体験を少しずつ発見し被爆二世としての自身を見つめなおしていく。 

撮影は、原爆投下から70年が経った2015年、ニューヨーク国連本部におけるNPT(核不拡散条約)会議の会場から開始された。その後、広島、トロント、オスロと、節子の活動の場を追ってカメラは世界を駆け巡る。

そして、2017年12月、遂にICANがノーベル平和賞を受賞。凍るように寒いオスロでの授賞式には、ICANの一人として、そして何十万の被爆者の声を代表して受賞スピーチを行い一語一語力強く訴えかける節子の姿があった。

監督は竹内道と共同プロデュースも出がけるスーザン・ストリックラー。アメリカのネットワーク・テレビにて、ドラマのプロデューサー、そして、監督を長年つとめアメリカ監督賞(DGA)また、デイタイム・エミー賞を受賞している。

サーロー節子と竹内道の二人の人生を重ねあわせる構成について「政治的ではなく個人の物語として描くことで、核廃絶運動には誰でも何かのきっかけがあれば関われることがより伝わる」と語る。

ヒロシマへの誓い サーロー節子とともに
2021年4月17日(土)東京・ユーロスペースにてロードショー 順次全国公開

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