公私にわたるパートナーでもある女優キム・ミニと7度目のタッグ
アカデミー賞作品賞受賞作『パラサイト 半地下の家族』から、コロナ禍の日本でスマッシュヒットを記録した『はちどり』まで、世界的に注目を集める韓国映画界において、ひときわ特異な存在感を放ち続ける映画作家、ホン・サンス。
2021年ベルリン国際映画祭では、最新作『INTRODUCTION』が銀熊賞(脚本賞)を受賞し、2 年連続して銀熊賞受賞の快挙を果たした。
『夜の浜辺でひとり』でベルリン国際映画祭銀熊賞(主演女優賞)受賞という栄誉をホン・サンスにもたらした公私にわたるパートナーであり、『お嬢さん』(パク・チャヌク監督作)で強烈な印象を残した女優キム・ミニとの7度目のタッグとなる
『逃げた女』は、2020 年カイエ・デュ・シネマが選ぶベストテン 2 位にも選ばれた。
さらに、監督作品の常連俳優のソ・ヨンファ、クォン・ヘヒョ、『はちどり』のヨンジ先生を演じたキム・セビョクなど実力派が顔を揃えた注目作だ。
5年間の結婚生活で一度も離れたことのなかった夫の出張中、初めてひとりになったキム・ミニ演じる主人公ガミ。果たして「逃げた女」とは誰のことなのか、そして、彼女は一体何から逃げたのか―。愛について、結婚について、これからについて、揺れ動く女性心理をスリリングにあぶり出す。
さらには人間や人生の本質を、ユーモアと詩情豊かなホン・サンス独自のスタイルで描き出していく。
このたび解禁された予告編は、夫の出張中、初めてひとりになった主人公ガミ(キム・ミニ)の姿を映し出すところから始まる。ソウル郊外を訪ねた彼女は、3人の女友だちと再会する。
バツイチで面倒見のいい先輩ヨンスン、気楽な独身生活を謳歌する先輩スヨン、そして偶然再会した旧友ウジン。穏やかで親密な会話の中に隠された女たちの本心と、それをかき乱す男たちの出現を通して、ガミの中で少しずつ何かが変わり始めていく。
映像の最後には、ポスタービジュアルにもある「一人になって見えてきたもの」というコピーとガミの表情が捉えられている。また予告編を締めくくる猫の名演技にも注目だ。
逃げた女
2021年6月11日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺
他 全国順次公開
配給:ミモザフィルムズ
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