「映画で旅するヨーロッパ」をテーマに、日本初公開作品や見逃してしまった近作など、欧州連合(EU)加盟国の映画を一挙に紹介する映画祭「EUフィルムデーズ」。19回目の本年は、1年ぶりに東京・国立映画アーカイブ、京都・京都文化博物館でのリアル開催とともに、昨年好評だったオンラインでの開催が決定した。

『EUフィルムデーズ2021』開催場所・期間
〈東京〉 5月28日(金)~6月20日(日)
〈京都〉 6月17日(木)~7月4日(日)
〈オンライン〉 5月28日(金)~6月25日(金)

参加国による選りすぐりの全27プログラムを上映および一部オンライン配信

EUフィルムデーズ2021では、EU加盟国より最多の26ヵ国が参加、上映ラインナップは日本初公開作品の11作品を含む、参加国による選りすぐりの全27プログラムを上映および一部オンライン配信する。

画像: オーストリアからオーストラリアへ ふたりの自転車大冒険 © Aichholzer Film _ Dominik Bochis _ Andreas Buciuman

オーストリアからオーストラリアへ ふたりの自転車大冒険
© Aichholzer Film _ Dominik Bochis _ Andreas Buciuman

画像: 彼女たちの物語

彼女たちの物語

毎年注目を集める日本初公開作品には、オーストリアからオーストラリアまで18,000km、19か国を自転車で旅する発見と挑戦に満ちたドキュメンタリー『オーストリアからオーストラリアへ ふたりの自転車大冒険』(原題:Austria2Australia/オーストリア)、1950年代から現在まで、ルクセンブルクの女性運動の歴史を記録し、女性をめぐる環境の何が変わり、何が変わらないかを浮き彫りにする『彼女たちの物語』(英題:A History of Women/ルクセンブルク)といったドキュメンタリーがラインナップ。

画像: ブニュエルと亀甲のラビリンス

ブニュエルと亀甲のラビリンス

また、18歳の少年が、自身の性的アイデンティティを明かせず苦悩する、スロヴェニア初のLGBT作品とされ、トロント国際映画祭で注目された『ことの成り行き』(英題:Consequences/スロヴェニア)、さらに「アンダルシアの犬」のルイス・ブニュエル監督が収入を失い路頭に迷ったとき、友人の宝くじが当たった賞金で「糧なき土地」を撮影したことをアニメーションで描いた『ブニュエルと亀甲のラビリンス』(英題:Buñuel in the Labyrinth of the Turtles/スペイン)も見逃せない日本初公開作品。

EUフィルムデーズ2021の映画でヨーロッパへの旅を、劇場と自宅で楽しもう!

<EUフィルムデーズ2021 開催概要>

◆東 京
*期間 5/28(金)~6/20(日)   *会場 国立映画アーカイブ
*料金 一般:520円/高校・大学生・65歳以上:310円/小・中学生:100円
障害者(付添者は原則1名まで)・キャンパスメンバーズ:無料
Pコード:551-475 URL:https://w.pia.jp/t/eufilmdays-2021
*5/21(金)10時より、チケットぴあにて全上映回の前売指定席券(全席指定席)を販売します
(別途手数料がかかります)。
*前売指定席券のみ販売いたします。館内でのチケットの販売はございません。
*障害者(付添者は原則1名まで)、国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズの方も、
前売指定席券をお求めください。

◆京 都
*期間 6/17(木)~7/4(日)    *会場 京都文化博物館
*料金 一般:500円/大学生:400円/高校生以下:無料(総合展示入場料で鑑賞可)
*当日販売のみとなります。

◆オンライン
*期間 5/28(金)~6/25(金)   *料金 無料(各作品視聴は先着400人まで)
*視聴方法はEUフィルムデーズ2021公式サイトにて近日発表します。

<主催> 駐日欧州連合代表部および在日EU大使館・文化機関[アイルランド大使館 イタリア大使館/イタリア文化会館 エストニア共和国大使館 
オーストリア大使館/オーストリア文化フォーラム東京 オランダ王国大使館 キプロス共和国大使館 ギリシャ共和国大使館 クロアチア共和国大使館 スウェーデン大使館 スペイン大使館/セルバンテス文化センター東京 スロヴァキア共和国大使館 スロヴェニア共和国大使館 チェコ共和国大使館/チェコセンター東京 デンマーク王国大使館 ドイツ連邦共和国大使館/ゲーテ・インスティトゥート東京 ハンガリー大使館/ハンガリー文化センター フィンランド大使館 フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本 ブルガリア共和国大使館 ベルギー王国大使館/アーツフランダース・ジャパン/ベルギーフランス語圏国際交流振興庁(WBI) ポーランド広報文化センター/ポーランド共和国大使館 ポルトガル大使館/カモンイス言語・国際協力機構 ラトビア共和国大使館 リトアニア共和国大使館 ルーマニア大使館 ルクセンブルク大公国大使館]、EUNIC-Japan(在日EU文化機関)、国立映画アーカイブ(東京会場)、京都府京都文化博物館(京都会場) 
EUフィルムデーズ2021公式サイト:https://eufilmdays.jp/ (4月16日午前11時オープン!)

ラインナップ一覧

●アニメーションの現在
ルーマニア 〈東京/京都〉
『マロナの幻想的な物語り』(L'extraordinaire voyage de Marona/Marona’s Fantastic Tale) 監督:アンカ・ダミアン/2019年
スペイン 日本初公開 〈東京/京都〉
『ブニュエルと亀甲のラビリンス』(Buñuel en el laberinto de las tortugas/ Buñuel in the Labyrinth of the Turtles)
監督:サルバドール・シモ/2019年
アイルランド 〈東京/京都〉
『ウルフウォーカー』(Wolfwalkers) 監督:トム・ムーア、ロス・スチュアート/2020年

●スリラーの秀作
スロヴァキア 日本初公開 〈東京/京都〉
『境界線』(Čiara/The Line)監督:ペテル・ベビアク/2017年
ブルガリア 日本初公開 〈東京/京都/オンライン〉 英字幕のみ
『完全監視』(Вездесъщият/Omnipresent) 監督:イリヤン・ジェヴェレコフ/2017年 
デンマーク 〈東京/京都〉
『ウィンター・ブラザーズ』(Vinterbrødre/Winter Brothers)監督:フリーヌル・パルマソン/2017年
スウェーデン 日本初公開 〈東京/京都/オンライン〉
 『ゴリアテ』(Goliat/Goliath) 監督:ペーテル・グローンルンド/2018年

●歴史を描く
ハンガリー 〈東京/オンライン〉
『この世界に残されて』(Akik maradtak/Those Who Remained) 監督:バルナバーシュ・トート/2019年
ラトビア 〈東京/京都〉
『ザ・ライフルマン』(Dvēseļu putenis/Blizzard of Souls) 監督:ジンタルス・ドレイベルグス/2019年
ポーランド 〈東京/京都〉
 『Cold War あの歌、二つの心』(Zimna wojna/Cold War) 監督:パヴェウ・パヴリコフスキ/2018年
ポルトガル 〈東京/京都/オンライン〉
 『ポルトガルの女』(A Portuguesa/The Portuguese Woman) 監督:リタ・アゼヴェード・ゴメス/2018年

●ドキュメンタリー
ルクセンブルク 日本初公開 〈東京/京都/オンライン〉 
『彼女たちの物語』(Histoire(s) de Femme(s)/A History of Women) 監督:アン・シュローダー/2018年
フランス 〈東京/京都〉 
『思春期 彼女たちの選択』(Adolescentes) 監督:セバスチャン・リフシッツ/2019年
ギリシャ 日本初公開 〈東京/京都/オンライン〉 英字幕のみ
『フローズン・アンブロシア』(Frozen Ambrosia)、併映『ヘラの天使』(Hera’s Angels) 監督:コンスタンチン・パパニコロー
/2017年、2019年 
オーストリア 日本初公開 〈東京/京都/オンライン〉 
 『オーストリアからオーストラリアへ ふたりの自転車大冒険』(Austria2Australia) 監督:アンドレアス・ブチウマン、ドミニク・ボヒス/2020年
リトアニア 〈東京/京都〉
 『もう一つのドリームチーム』(Kita svajonių komanda/The Other Dream Team) 監督:マリュス・マルケヴィチュス/2012年

●ヨーロッパの若者たち
オランダ 〈東京/京都/オンライン〉
『ファイト・ガール』(Vechtmeisje/Fight Girl) 監督:ヨハン・ティメルス/2018年
スロヴェニア 日本初公開 〈東京/京都〉
『ことの成り行き』(Posledice/Consequences) 監督:ダルコ・シュタンテ/2018年
ドイツ 〈東京/京都〉
『システム・クラッシャー 家に帰りたい』(Systemsprenger/System Crasher) 監督:ノラ・フィングシャイット/2019年
チェコ 日本初公開 〈東京/京都/オンライン〉 
 『フェア・プレー』(Fair Play) 監督:アンドレア・セドラーチュコヴァー/2014年
エストニア 日本初公開 〈東京/京都/オンライン〉 
 『ユニコーンを追え』(Ükssarviku/Chasing Unicorns) 監督:ライン・ランヌ/2019年

●大好きな人、大好きなもの
クロアチア 日本初公開 〈東京/京都〉
 『コミックサンズ Comic Sans』(Comic Sans) 監督:ネヴィオ・マラソヴィッツ/2018年
ベルギー(フランス語圏国際交流振興庁提供)  〈東京〉
『恋する遊園地』(Jumbo) 監督:ゾエ・ヴィトック/2019年
ベルギー(アーツフランダース・ジャパン提供)  日本初公開 〈東京/京都〉 
『パトリック』(De Patrick/Patrick) 監督:ティム・ミーランツ/2019年
キプロス 〈東京/京都〉 
 『スマグリング・ヘンドリクス』(Smuggling Hendrix) 監督:マリオス・ピペリデス/2018年
フィンランド 〈東京/京都〉
『ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像』(Tuntematon mestari/One Last Deal) 監督:クラウス・ハロ/2018年
イタリア 〈東京/京都〉
『ナポリの隣人』(La tenerezza/Holding Hands) 監督:ジャンニ・アメリオ/2017年

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