お風呂視聴に必要な防水性能とは?
「防水って書いてあるのに濡れたら壊れた!」なんて経験はないですか? 実は電気製品の防水性能は細かく等級分けされており、「防水=水濡れOK」ではありません。
防水性能の等級は、製品の仕様に表記された「IPX●●」を見て判断します。●●には数字が入り、IPX0〜IPX8と数字が大きくなるにつれて防水性能も高くなるというわけです。具体的な指標は下記の通り。
※鉛直=糸の先にオモリをつるして静止したときに糸が向く方向。重力が作用する方向
保護等級 | 内容 |
---|---|
0級 | 保護されていない |
1級 | 鉛直から落ちてくる水滴による有害な影響がない |
2級 | 鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない |
3級 | 鉛直から60度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない |
4級 | あらゆる方向からの飛沫による有害な影響がない |
5級 | あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない |
6級 | あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない |
7級 | 一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない |
8級 | 継続的に水没しても内部に浸水することがない |
お風呂でタブレットを使用するには、万が一の水没も考えてIPX7以上の等級は確保したいところですね。
表記の仕方が違う? IP●●ってなに?
ちなみに、iPhoneの最新モデル「iPhone12」の表記はどうなっているかというと「IP68」となっています。ん? IPXじゃない? 68ってどういうこと⁉︎
実は、IPは「防塵・防水」を表す規格であり、IPのあとに付く数字が防塵を、そのうしろに付く数字が防水の等級を表しているんです。つまり「IP68」といった場合、防塵の等級が「6」、防水の等級が「8」となるわけです。(最新iPhoneの防水性能は最大なんですね〜!)
では、先述した「IPX」のXってなんだったのか?
Xは省略の意味のアルファベットで、IPXの場合は、防塵性能の表記を省略しているということになります。逆に、防水性能の表記を省略する場合は「IP●X」となるわけです。これを知らないと、防塵性能を防水性能と勘違い……なんて悲しいこともあるかもしれません。。
\ここでワンポイント/
製品によっては「IPX5/8」のように、2つの等級を表記しているものもあります。これは、2種類の等級の内容でテストを行なって、それぞれに合格したということです。等級ごとに防水内容が異なるため、こうした表記になるわけですね!
ちょっと余談
タブレットの代表格であるiPadですが、実は防水性能は有していません。iPhone12の防水性能がバッチリなだけに、同じApple製品だし最新モデルなら大丈夫だろう……なんて思いがちですが、「iPadは水濡れ厳禁」です。iPadユーザーは気をつけてくださいね‼︎ (水場で使うときは防水ケースに入れましょう!)
では、ここからおすすめの防水タブレットをご紹介していきます。
arrows Tabシリーズ 『WQ2』/ FUJITSU
【IPX5/7/8・10.1型】3種類の防水テストに合格!
日常使用はもちろん、アウトドアシーンでの活躍も必至なタブレットがこちら。IPX5/7/8と、3種類の防水テストに合格しており、水濡れに対する信頼度は抜群です。
画面周りを摩擦に強いラバーで覆い、四隅にはグリップを増強。耐衝撃性に優れ、落下や振動、加圧などの厳しい品質評価試験にも合格と、高い堅牢性が魅力です。
10.1型ワイド画面は大きすぎず小さすぎずの絶妙なサイズ感で、長時間の視聴も快適。映画用タブレットに迷ったらこちらを選んでおけば間違いないでしょう。
dtab(d-41A・docomo)/SHARP
【IPX5/8・10.1型】動画再生もゲームも快適な高パフォーマンス!
シャープとNTTドコモが共同開発したdtabの最新モデルがこちら。IPX5/8と2種類の防水テストに合格。メーカー公式サイトでも「お風呂防水対応」と謳っており、最初からお風呂での利用を想定して作られていることがわかります。
CPUには「Qualcomm(R) Snapdragon(TM) 665 mobile platform」、メモリには、RAM 4GB/ROM 64GBを搭載。パフォーマンスに優れたCPUと大容量メモリにより、動画やゲームも快適に楽しむことができます。データの送受信も受信時最大400Mbpsと、dtab史上最速!(2021年3月時点)
閲覧できるサイトに制限をかえることができる「あんしんフィルター for docomo(事前設定が必要)」など、機能も充実しているので家族での利用も安心です。
MediaPad M3 Lite 10 wp / HUAWEI
【IP67・10.1型】防塵・防水対応! 臨場感あふれるサウンドが魅力
発売は2017年と少し古いですが、IPX7の防水機能を有したタブレットとして現在も愛用者の多いモデルがこちら。
世界的なオーディオブランドである米国ハーマン社のHarman Kardonがサウンドチューニングを施しており、臨場感溢れるダイナミックなサウンドが映画を盛り上げてくれます。
フルセグ・ワンセグチューナーも搭載しているため、地デジ放送を楽しむことができるのも魅力のひとつ。急速充電に対応しており、25分の充電で約2時間の動画視聴が可能と、観たいときにすぐ楽しめる1台です。
まとめ
防水性能に優れるタブレット(IPX7以上)は数が少ないので、自ずと選択肢は限られてきます。
今回ご紹介したモデルは、2021年5月時点で購入できるものを厳選してあるので、ぜひタブレット選びの参考にしてみてくださいね。
ただし、映画に夢中になりすぎて、お風呂でのぼせないようにご注意を!