おなじみ、アメコミ系映画ライター・杉山すぴ豊 さんが『ロキ』の世界をナビゲート!ドラマの方向性やキャラクターの解説、作品の注目ポイントまでご紹介。さあ、『ロキ』の世界に飛び込む準備をしましょう!(文・杉山すぴ豊/デジタル編集・スクリーン編集部)

イントロダクション

どうなる!? 『ロキ』

画像: どうなる!? 『ロキ』

ロキ(トム・ヒドルストン)

ソーの義弟にして邪神。変身し相手を欺く魔法やまた剣術等のスキルを身に付けています。基本的には恐ろしいヴィラン(悪役)ですが本キャラを演じるトム・ヒドルストンの魅力もありMCUきっての人気キャラに。2018年の東京コミコンで来日した際ファンに向かって“『ロキ』に期待して!”と呼びかけていました。

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)×ディズニープラスの第3弾は『ロキ』! そうMCUでダントツ人気を誇るロキ様が帰ってきます!

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)でファンを涙させ、そして『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)で新たな希望が示されたロキ。本作はその後の物語。ロキ役はもちろんトム・ヒドルストン。

予測不能の『ワンダヴィジョン』、ストレートなサスペンス・アクションだった『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』を経てMCU初のヴィランが主人公の異色作。果たしてどんなドラマになるのでしょうか?

予告からわかってくるのは『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)でどさくさまぎれに四次元キューブ/テッセラクト(実はインフィニティ・ストーンの1つスペース・ストーン)を奪ったロキ。

これにより時空の流れに様々なゆがみが発生。時間軸を守る超組織TVAがロキをとらえこれを修復しようとするという一風変わったタイム・トラベルものになりそう。

ここで注目なのは、ロキは〈『アベンジャーズ』(2012)直後のロキ〉で〈『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)でソーを庇って死んだロキ〉ではない、つまりロキはまだ冷酷なヴィランのまま。果たしてロキは変わるのか?

すぴ豊が注目!『ロキ』のチェックポイント

チェック1:
この謎の組織に注目!MCUに初登場の“TVA”とは?

このドラマの鍵を握るのはTVA。正確にはThe TimeVariance Authorityといいます。マーベル・コミックにおいて時間を監視・守る組織として登場します。正義、悪とかではなく、ちょっと官僚的な機関のようです。この先『アントマン&ワスプ』の次回作に征服者カーンという時空を超えたヴィランも登場する予定なので、MCUの中で今後活躍するかも。

チェック2:
この企業に注目!MCUにすでに登場のROXXONとは?

リリースされた予告の中にROXXCARTという看板のスーパーらしきお店が登場します。ROXXというスペルからROXXONという企業傘下だと思われます。

ROXXONというのはマーベル・コミックに登場する大企業グループの名で、映画『アイアンマン3』(2013)にはROXXON石油が登場しました。この大企業がこれからのMCUの中で暗躍する伏線かもしれませんね。

チェック3:
この展開に注目!噂の女性版ロキが登場か?

これは噂ですがソフィア・ディ・マルティノーという女優がレディ・ロキを演じるらしい。女ロキです。ただロキの姉妹、母、娘とかではなく女性の姿で現れるロキの分身みたいなもの。

コミックではロキの魂がレディ・シフの体を通じて現れたり等の設定があります。登場するとなればMCU独自のレディ・ロキなのか、気になります。

チェック4:
この脚本家と監督に注目!ドクター・ストレンジにリンク?

メガホンをとるのは女性監督のケイト・ヘロン。NETFLIXの『セックス・エデュケーション 』も手掛けコメディが得意。『ロキ』もコミカルに?

脚本は次のスター・ウォーズ映画の参加も噂されるマイケル・ウォルドロン。彼は映画『ドクター・ストレンジ』(2016)の続編の脚本も担当しておりロキとドクター・ストレンジはつながる可能性も。

キャラクター紹介

メビウス・M・メビウス(オーウェン・ウィルソン)

画像1: キャラクター紹介

時間の流れを守る組織“TVA”の上級職員。本作ではロキとバディ? TVA自体はマイティ・ソーのコミックで初登場ですが、このキャラは『ファンタスティック・フォー』のコミックでデビュー。

演じるのはオーウェン・ウィルソン。多くの出演作がありますが意外なところでは『カーズ』の主役ライトニング・マックィーンの声を演じています。

ラヴォナ・レクサス・レンスレイヤー(ググ・バサ=ロー)

画像2: キャラクター紹介

ググ・バサ=ローが演じるのはラヴォナ・レクサス・レンスレイヤーというキャラ。コミックでは40世紀の未来人ですが征服者カーンというヴィランと関りがあり、カーンは次の『アントマン&ワスプ』映画に登場予定なので本作と繋がる!? なおググ・バサ=ローは実写版『美女と野獣』ではたきのプリュメット役でも有名です。

ハンターB-15(ウンミ・モサク)

画像3: キャラクター紹介

ウンミ・モサク演じるのは“ハンターB-15”とよばれるTVAのエージェント。ハンターという名称、見た目から武装部隊? 他にもハンターC-20というキャラが登場するので、BやCというのは階級を表しているのかもしれません。

ウンミ・モサクは『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』で公聴会の証人役で出演しています。

ロキ
ディズニープラスにて2021年6月9日(水)日米同時配信

『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)に連なる物語。ソーの義弟・ロキは四次元キューブで身をくらませるも時間の流れを守る組織“TVA”に捕まり、改変した現実を元に戻すという任務を与えられてしまう。

監督:ケイト・ヘロン
脚本:マイケル・ウォルドロン
出演:トム・ヒドルストン、オーウェン・ウィルソン、ググ・バサ=ロー

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