満員の観客席にキャスト&監督が感動
主人公リナを演じた芳根京子は「子どもような『Arc アーク』という作品が外に飛び立つのが、ちょっと寂しくもあり、力強く飛んで行ってねという想いが強くあります。本日はお越しいただき、ありがとうございます」と挨拶。
満席の会場をどう思うか聞かれると「やっぱりちょっと緊張しますね。お客様がいっぱい入ってくださるのが本当にうれしいです。当たり前のことじゃないとすごく感じています。」と満員の観客席に感動を見せていた。自身にとってどんな作品になったかを聞かれると「俳優としてだけでなく、芳根京子自身にとってすごく大切な一本になりました」と答えた。
主人公リナを演じた芳根京子は「子どもような『Arc アーク』という作品が外に飛び立つのが、ちょっと寂しくもあり、力強く飛んで行ってねという想いが強くあります。本日はお越しいただき、ありがとうございます」と挨拶。
満席の会場をどう思うか聞かれると「やっぱりちょっと緊張しますね。お客様がいっぱい入ってくださるのが本当にうれしいです。当たり前のことじゃないとすごく感じています。」と満員の観客席に感動を見せていた。自身にとってどんな作品になったかを聞かれると「俳優としてだけでなく、芳根京子自身にとってすごく大切な一本になりました」と答えた。
挨拶に続いて、トークテーマは本作の魅力に。フリップと共に各登壇者が回答した。芳根は「たくさんの愛」と回答。劇中に登場するキャラクターたち同士の愛情、そしてキャストから監督への愛情、監督からキャストへの愛情など、たくさんの愛が詰まっている作品であることを説明した。
芳根演じるリナの師となるエマを演じた寺島は「プラスティネーション」を挙げた。「はじめ台本をいただいたときに全く意味がさっぱり分からなかった。監督にお会いして、監督の頭の中を少し垣間見れましたが、現場に行って考えようと思いながら初めてに近い作品でした。ただ、「プラスティネーション」は、自分が一番のパイオニアであったり、香川の素敵な県庁を使わせていただいたり、振り付けやダンスのような感じでとても楽しくやって、これが芳根さんに伝承していくわけなので、ここだけ成立すればいいかなと思っていたくらい大事に思っていたシーンです。」同シーンの思い出を語った。
エマの弟であり、「不老不死」の技術を完成させる天才科学者・天音を演じた岡田将生は「海辺」と回答。「この映画の肝となるシーンが海辺が多く、またその先に何か広がっていく世界の広さとかを凄く感じられます」と説明した。
リナの友人・加奈子とその娘・奈々の一人二役を演じた清水くるみは「日本映画離れしたエンドロール」。洗練せれたエンドロールに鳥肌が立ち、思わず涙したという。石川監督はこのエンドロールについて「希望を持てるものにしたかった」とその意図を説明した。
その石川監督は「衣装・メイク」に注目してほしいと答えた。「未来になるとどういう衣装や姿になるんだろうか」ということを綿密に話し合いながら作っていったとのことで、衣装の細かいところにもぜひ注目をしてほしい。
そして本作のキーパーソン・利仁を演じた小林薫のフリップには「言いたいのは山々なんですが、上映後のお楽しみ」の文字が。これから観る人に向けた配慮して特定のキーワードには触れなかったが、撮影場所の小豆島の美しさや、石川監督が安心感をもって撮影させてくれたことなどについて語ってくれた。
石川監督からの手紙で一気に涙があふれた芳根
それぞれが注目ポイントを語ったあとに、劇中で芳根演じるリナの娘ハルを演じた鈴木咲ちゃんがサプライズで登場。芳根へ花束をプレゼント。「公開おめでとうございます」と挨拶し、芳根との共演を「楽しかったです」と緊張しながら回答。芳根も咲ちゃんには現場では沢山助けられたとのことで、「一緒に撮影出来てこちらこそ楽しかったです。ありがとうございました」と応えた。
さらにここでさらなるサプライズ。石川監督が芳根に向けて手紙を書いてきたことを発表。それを聞いた芳根は「やだー。泣いちゃうもん」と言いながら既に号泣。
監督からは、オファー当時芳根がキャリアのことでも悩んでいた時期であったことを振り返りながら「悩める芳根さんを見て、ああ、リナがいると思ったんです。それからの怒涛の日々は、ここにいるキャストの皆さんもご存じかと思いますが大変でした。まさに体当たり、満身創痍で役を生きている芳根さんに負けないようにこちらも必死でした。この映画は、自分が夢見てきたことを詰め込んだ特別な映画です。今完成した映画を見て、自分にとって特別な作品のど真ん中に芳根京子という俳優が力強くたっていることが心から嬉しく、誇らしく思います。ありがとう。まだ自分の映画人生の軌跡(アーク)は始まったばかりですが、アークは人生の節々という観点でまた映画をつくっていきたいですね。いつものごとく、断られてもオファーします」と感謝を述べた。
それを聞いた芳根は「これはお見せできないレベルに泣いております。」と号泣し、「いつも石川監督の言葉に泣かされます。こんなに幸せなことってないなと思うんです。こんなに必要としていただけて。本当に役者としてこんなに嬉しいことはないなと。監督と一緒に取材も受けさせていただいたんですが、エネルギーというかパワーになる言葉をたくさんいただけて、“自分はもう少しやれるのかな” とか “もっと頑張れるな” と思えるような活力になる言葉をたくさんいただきました。この作品のお話を聞いたとき、本当にこの仕事が自分に向いているのか分からなかった時期で。それも石川監督が凄く優しく包み込んでくださって、今こうしてここに立つことができています。本当に、私の人生のかけがえのない存在です。これからもこちらこそよろしくお願いします。」と監督への強い感謝を述べた。
最後に芳根が「本当に駆け抜けてきたので、今日伝えたい思いってたくさんあったと思うんですけど、ここに立つと感謝の気持ちしかありません。本当にこの世の中で映画が公開できること、こんなにたくさんのお客様に映画を見ていただけることは決して当たり前じゃないと心から感謝して、これからも精進していきたいと思います。『Arc アーク』がたくさんの方に届くよう、これからも精進していきたいと思います。皆さんのお力を貸していただけたら本当に嬉しいです。本日はお越しいただき本当にありがとうございました」と感謝を述べて終了した。
『Arc アーク』
6月25日(金)全国ロードショー
STORY
そう遠くない未来。放浪生活を送っていたリナ(芳根京子)は、故人の遺体を生きていた姿のまま保存する「ボディワークス」を作るエマ(寺島しのぶ)と出会い、彼女の下で働くことになる。それから数年後。エマの弟・天音(岡田将生)は「不老不死」の技術を完成させ、リナは処置を受け、人類史上初の永遠の命を得る。
配給:ワーナー・ブラザース映画
監督:石川慶
出演:芳根京子、寺島しのぶ、岡田将生/倍賞千恵子/風吹ジュン、小林薫
原作:ケン・リュウ「円弧(アーク)」
(c)2021映画『Arc』製作委員会