第70回ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)、サンダンス映画祭2020ネオリアリズム賞受賞をはじめ、世界中の映画賞を賑わせる珠玉の物語『17歳の瞳に映る世界』(7月16日(金)全国公開)より、本編映像が解禁された。 
画像: 『17歳の瞳に映る世界』本編映像_家族との食事会 youtu.be

『17歳の瞳に映る世界』本編映像_家族との食事会

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17歳の少女の瞳を通して浮かび上がるこの世界をみずみずしく活写

ペンシルベニア州に住むオータムは、愛想がなく、友達も少ない17歳の高校生。ある日、オータムは予期せず妊娠していたことを知る。ペンシルベニア州では未成年者は両親の同意がなければ中絶手術を受けることができない。同じスーパーでアルバイトをしている、いとこであり唯一の親友スカイラーは、オータムの異変に気づき、ふたりで事態を解決するため、ニューヨークへ向かう……。

少女ふたりの旅路は、どの国にも通じる思春期の感情と普遍的な問題をあぶり出す。17歳の少女の瞳を通して浮かび上がるこの世界をみずみずしく活写した新たな傑作が誕生した。

主役のオータムを演じたシドニー・フラニガンは、本作が長編映画デビューでありながら、等身大の演技が絶賛され、第86回ニューヨーク映画批評家協会主演女優賞、第41回ボストン映画批評家協会主演女優賞など、数々の俳優賞を獲得している。

監督のエリザ・ヒットマンは、性的アイデンティティに悩む青年を描いた第二作「ブルックリンの片隅で」(17/Netflix配信)で、2017年サンダンス映画祭監督賞を受賞し、一躍注目を集めた新進気鋭の女性監督。また、『ムーンライト』の監督・脚本のバリー・ジェンキンスをはじめ強力なプロデューサーが製作に名を連ねている。

この度解禁された本編映像は、ペンシルベニアに住む17歳の高校生、オータムが文化祭の夜に、母と義父と妹、そしていとこのスカイラーと共に、レストランで夕ご飯を食べる家族のシーンから始まる。

オータムは学校の文化祭のステージで、ギターを抱え、こんな心の声を歌い上げていた。

やりたくないのにさせられて
言いたくないのに言わされる
彼は私の愛の支配者
あたしを自由に操る

ガヤガヤと賑やかなレストランで浮かない顔をして食事に手をつけないオータム。母が「何も食べないの?」と心配をしても、「気分が悪い」と機嫌が悪い。そんなオータムを見かねた母は、義父に「(ステージでのことを)褒めてあげて」と耳打ちしても「不機嫌な子は褒めづらい。」と言うばかり。見かねた、いとこのスカイラーは「よかったよ」と声をかけるも、オータムの表情は変わらない。

文化祭のステージでは歌の途中で「メス犬!」とある男子生徒がからヤジを飛ばされた。そして目の前の義父からは「ママが言えって。“お前は最高だよ”」と、形式だけの褒め言葉を聞かされる。オータムは冷えきった心で「うざい」と席を立ちギターを抱えて席を立った。

無言で見送る家族の隣には、食事中に目配せをしてきた男子生徒がいるテーブルがある。オータムは迷わずその男子生徒に向かって目の前のコップの水を顔にぶちまけ、男子の驚きと嘲笑が混じり合った声を背に、1人レストランを後にするのだった。

本編映像では、オータムが抱えている問題は、ヤジや義父のギクシャクした関係だけではなく、もっと孤独な問題に直面しているのでは…と観客が“気付き”を得る、重要なシーンとなっている。

この複雑なシーンで主人公オータムの家族が明かされる。母を演じるのはミュージシャンとして知られるシャロン・ヴァン・エッテン。本作のエンディング曲「Staring A Mountain」も書き下ろした彼女は2016年にNetflixオリジナルドラマ「The OA」で女優デビューし、17年にはTVドラマ「ツイン・ピークス2017」の第6話に出演し、その歌声を披露している。10年と15年には日本でコンサートを開催。19年1月にリリースしたアルバム“Remind me Tomorrow”の収録曲「Seventeen」はオバマ前大統領の19年のベストソングのほか、多くの雑誌でも19年ベストソングに挙げられ、ノラ・ジョーンズをフィーチャーした新録バージョンがAmazonで配信されるなど話題を呼んだ。オータムを演じるシドニー・フラニガンも実はバンドでボーカルを担当しており、本作でも歌唱シーンがあるが、母娘の遺伝子を感じさせるキャスティングとなった。

そして、オータムの義理の父を演じるのはライアン・エッゴールド。現在、日本でも放映されたヒットドラマ「ニュー・アムステルダム 医師たちのカルテ」(18~)で主人公のマックス・グッドウィン医師を演じている。2008-16年にOAされた「新ビバリーヒルズ白書」に順レギュラーとして出演し人気を博したライアンは今やテレビドラマ界に欠かせない存在だ。アカデミー賞®で最優秀作品賞を含む7部門にノミネートされた『ブラック・クランズマン』(18/スパイク・リー監督)などに出演している。その人気俳優がまさかの「感じの悪い義父」を演じているのも注目だ。

少女ふたりの旅路は、どの国にも通じる思春期の感情と普遍的な問題をあぶり出し、17歳の少女の瞳を通して浮かび上がるこの世界をみずみずしく活写する。現代を生きる私たちの心に刺さる、少女達の勇敢な旅路に注目だ。

17歳の瞳に映る世界
7月16日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他全国ロードショー
配給:ビターズ・エンド、パルコ
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