細田守監督最新作『竜とそばかすの姫(英題:『BELLE』)』が、この度、国際映画祭の最高峰であるカンヌ国際映画祭オフィシャル・セレクション内に新設された「カンヌ・プルミエール部門」に選出された。

日本公開前夜にカンヌでワールドプレミア開催!

細田守監督最新作『竜とそばかすの姫』では、かつて『サマーウォーズ』で描いたインターネット世界を舞台に、『時をかける少女』以来となる10代の女子高校生をヒロインに迎えた。そこで紡ぎ出すのは、母親の死により心に大きな傷を抱えた主人公が、”もうひとつの現実”と呼ばれる50億人が集うインターネット上の仮想世界<U(ユー)>で大切な存在を見つけ、悩み葛藤しながらも懸命に未来へ歩いていこうとする勇気と希望の物語。

主人公すず/ベル役の二役を演じ、さらに作品の要とも言える「歌」を担う大役に抜擢されたのは、注目のミュージシャン中村佳穂。その同級生役に成田凌、染谷将太、玉城ティナ、幾田りら、すずを見守る合唱隊メンバーに森山良子、清水ミチコ、岩崎良美、中尾幸世、坂本冬美、父親役に役所広司と日本を代表する重厚で多彩なキャスト陣が揃い、音楽面でも、岩崎太整、Ludvig Forssell、坂東祐大と才気溢れる複数の音楽家が集結。壮大な物語の幕開けを感じさせるメインテーマには、熱狂的な支持を集めるロックバンド・King Gnuの常田大希が率いる最強クリエイター集団・millennium paradeが担当するなど、これまでにない試みでの挑戦的な音楽創作が作品世界を彩っている。
ハリウッドやヨーロッパのトップクリエイターも参加し、「現実世界×仮想世界」双方の作品を創り上げるために、日本×世界の才能が集結、誰も見たことのない革命的なマスターピースを紡ぎ出す。

そんな細田守監督最新作『竜とそばかすの姫(英題:『BELLE』)』が、この度、国際映画祭の最高峰であるカンヌ国際映画祭オフィシャル・セレクション内に新設された「カンヌ・プルミエール部門」に選出された!本部門において日本映画としては唯一の選出作品であり、前作『未来のミライ』も「監督週間」としてカンヌで上映されたが、今回は、それを越える初のオフィシャル・セレクション(公式選出)でのカンヌ国際映画祭参加となる。

7月6日開幕される第74回カンヌ国際映画祭で、そんな『竜とそばかすの姫』が、今年、全世界より2000作品以上の応募があったオフィシャル・セレクションに新設された「カンヌ・プルミエール部門」に選出されることが決定。

カンヌ国際映画祭オフィシャル・セレクションには、コンペティション、ある視点、アウト・オブ・コンペティション、ミッドナイト・スクリーニング、特別上映などの部門があるが、本年、これまでの作品が高く評価されている監督達の注目すべき新作を集めた「カンヌ・プルミエール」が新設された。細田監督の他には、『プラトーン』や「JFK」『スノーデン』で知られるオリヴァー・ストーン監督、『逃げた女』でベルリン映画祭銀熊賞(監督賞)受賞したホン・サンス監督や、『アンチクライスト』や『ニンフォマニアック』などで知られる女優・シャルロット・ゲンズブールの初監督作品、など、名だたる世界有数の監督たちが顔を揃えている。

1960年にカンヌ国際映画祭からアニメーション部門を独立させる形でアヌシー国際アニメーション映画祭が創設され、カンヌは実写、アニメーションはアヌシーという暗黙のルールがある中で、この度、『竜とそばかすの姫』が選出されたことは大変希有なことであり、また今回「カンヌ・プルミエール」部門に選出された13本の中で、日本から選ばれた作品は唯一であるということからも、歴史的な快挙と言えそう。
細田監督作品としては、2018年に公開された『未来のミライ(英題:MIRAI)』が71回カンヌ国際映画祭期間中に開催された「監督週間」に選出され、現地にて上映を行ったが、今回は初のオフィシャルセレクションとして、日本での公開前夜にあたるフランス現地時間7月15日20:00に、カンヌでのワールドプレミアに細田監督自ら臨む予定だ。

細田守監督コメント

前作『未来のミライ』がカンヌ国際映画祭・監督週間に選ばれたことに続き、今回『竜とそばかすの姫』がオフィシャル・セレクション『プルミエール部門』に選ばれたことをとても光栄に思います。
アニメーション映画がカンヌ国際映画祭に選ばれること自体が極めて稀なことであり、今回の選出が、これから変化していく新しい映画の価値を観客に指し示す兆しと思います。コロナ禍の中で一時途絶えていた映画文化が再び復活する姿を、共にカンヌの地で祝い、感じたいと思います。

『竜とそばかすの姫』ストーリー

自然豊かな高知の田舎町に住む17歳の女子高校生・すずは、幼い頃に母を事故で亡くし、父と二人暮らし。母と一緒に歌うことが何よりも大好きだったすずは、その死をきっかけに歌うことができなくなっていた。
曲を作ることだけが生きる糧となっていたある日、親友に誘われ、全世界で50億人以上が集うインターネット上の仮想世界<U(ユー)>に参加することに。<U>では、「As(アズ)」と呼ばれる自分の分身を作り、まったく別の人生を生きることができる。歌えないはずのすずだったが、「ベル」と名付けたAsとしては自然と歌うことができた。ベルの歌は瞬く間に話題となり、歌姫として世界中の人気者になっていく。
数億のAsが集うベルの大規模コンサートの日。突如、轟音とともにベルの前に現れたのは、「竜」と呼ばれる謎の存在だった。乱暴で傲慢な竜によりコンサートは無茶苦茶に。そんな竜が抱える大きな傷の秘密を知りたいと近づくベル。一方、竜もまた、ベルの優しい歌声に少しずつ心を開いていく。

やがて世界中で巻き起こる、竜の正体探し(アンベイル)。

<U>の秩序を乱すものとして、正義を名乗るAsたちは竜を執拗に追いかけ始める。<U>と現実世界の双方で誹謗中傷があふれ、竜を二つの世界から排除しようという動きが加速する中、ベルは竜を探し出しその心を救いたいと願うが――。

現実世界の片隅に生きるすずの声は、たった一人の「誰か」に届くのか。
二つの世界がひとつになる時、奇跡が生まれる。

 

『竜とそばかすの姫』
7月16日(金)より全国公開

中村佳穂/成田凌/染谷将太/玉城ティナ/幾田りら/役所広司

(C)2021 スタジオ地図

This article is a sponsored article by
''.