『パンケーキを毒見する』
安倍政権のナンバー2を長く務め、ついにトップの座に就いた菅義偉とはどんな人物なのか?日本アカデミー賞作品「新聞記者」や「i-新聞記者ドキュメント-」で官邸政治の闇や、菅首相をウォッチしてきたスターサンズが、“今、一番日本人が知りたいこと”菅政権の正体に迫り、報道からは決して見えてこないニッポンの真実を浮かび上がらせる、日本映画史上初・現役首相を描いたドキュメンタリー。
現役の国会議員や元官僚、菅首相をよく知るジャーナリストらが、それぞれの立場から、菅義偉の人間像や菅政権の目指すもの、日本の現状とその危うい将来を語り尽くし、さらに、菅首相がこれまで国会で行なった答弁も徹底的に検証し、ポーカーフェイスの裏に隠されているものを探っていく。ナレーターには俳優の古舘寛治を迎え、証言の合間には、日本の“変なところ”を風刺するブラックなアニメーションが挿入されたユニークな政治バラエティ映画。
7月30日(金)公開。
『東京クルド』
故郷での迫害を逃れ、小学生の頃に日本へやってきたオザン(18歳)とラマザン(19歳)。二人は難民申請を続けるトルコ国籍のクルド人。入管の収容を一旦解除される「仮放免許可書」を持つものの、身分は非正規滞在者で、住民票もなく、自由に移動することも働くこともできない。教育の機会からも遠ざけられ、いつ収容されるか分からないという不安を常に感じながら、それでも夢を抱き、将来を思い描く。
ある日、東京入管に長期収容されていたラマザンの叔父メメット(38歳)が極度の体調不良を訴え、家族らが呼んだ救急車を入官は2度にわたり追い返し、メメットが病院に搬送されたのは30時間後だった…。差別的な入管法、1%に満たない難民認定率。それでも青春を生きる二人の物語。
7月10日(土)より公開中。
『東京自転車節』
『ひいくんのあるく町』の青柳拓監督が、コロナ禍で代行運転の仕事がなくなったことをきっかけに、家族の反対を押し切り、それまで暮らしていた山梨県から新型コロナウイルス感染者数が増えていた東京へと飛び出す。緊急事態宣言下の東京で、自転車配達員として働きながら、自らと東京の今を撮影。全編をスマートフォンとGoProで撮影を敢行した。
働くということとは? “あたらしい日常”を生きることとは?コロナ禍で見たこともない風景が広がりあらわになった“ニュートーキョー”を、自転車配達員の視点から捉えた路上労働ドキュメンタリー。
7月10日(土)より公開中。