実在の人物である小野田寛郎旧陸軍少尉が、太平洋戦争の終わりを迎えた後も任務解除の命令を受けられないまま、フィリピン・ルバング島にて約30年間の孤独な日々を過ごした実話を元に描かれた国際共同製作映画『ONODA 一万夜を越えて』が2021年10月8日(金)に公開となる。

終戦記念日を前に8月14日(土)新聞4紙一斉に広告掲載!

8月15日(日)に迎える終戦記念日に向けてメッセージを発信すべく、新聞4紙に大々的に本作の広告が展開、広告ビジュアルを日本初解禁することになった。朝日新聞、毎日新聞、東京新聞の各紙カラー1面(全15段)を占拠、小野田寛郎氏の生まれ故郷でもある和歌山県の地方紙・わかやま新報でも同じ広告展開を実施。

画像: 終戦記念日を前に8月14日(土)新聞4紙一斉に広告掲載!

広告に使用されたカットでは津田寛治扮する小野田寛郎が草原にたった一人、見えない敵に対して銃を構える印象的なシーンが、本作のキャッチコピーでもある「忘れない。」の文字とともに映し出されている。このキャッチコピーは、戦中戦後を生き抜いた日本人が”忘れることのできない”戦争体験や、戦争から生み出された様々なドラマや悲惨な出来事と映画のテーマがリンクするために採用された。
そして、本作に出てくる多くの日本兵たちが現地で体験したであろう物語を映画というフィクションに昇華しつつも、改めて戦争を知らない世代が「戦争が残したものは何だったのか」を手探りながら“忘れない”ように、この時期にキャッチコピーとともに特別告知ビジュアルを解禁することに至ったという。

1974年3月に作戦任務解除命令を受けて日本に帰還、それまで約30年間、フィリピンの山奥で一人、見えない敵と戦い続けた小野田さん。そして、そんな小野田さんの存在に興味をもった一人の青年旅行者が現地で目撃したものとは・・・。
カンボジアのジャングルで2018年12月から翌年2019年3月まで約4ヶ月の過酷な撮影をともにした14人の日本人キャストたちの迫真の演技が、先月行われた第74回カンヌ国際映画祭2021の「ある視点」部門のオープニング上映で大喝采を浴び、日本での凱旋公開に対する期待が高まる。

【アルチュール・アラリ監督コメント】

広告掲載にあたり、本作の監督であるフランスの新鋭監督アルチュール・アラリよりコメントが届いた。

画像: 【アルチュール・アラリ監督コメント】

はじめて小野田寛郎さんの存在を知った時,彼の揺るぎない信念に大きな衝撃を受けました。
彼の物語を善・悪の二元論で語ることはできません。しかし,その複雑さにこそ,時代状況や国境を越えて今の私たちが自らの人間性について問い直すための鍵があるように思えたのです。強い信念の裏にある迷いや疑い…私はそれをそのまま『ONODA』の中に表現したいと思いました。
『ONODA』には日本の俳優の皆さんと外国人スタッフの汗と涙が詰まっています。文化や言語が違っても私たちは同じように悩み,悲しみ,喜びを分かち合うことができる…。本作の撮影を通して我々スタッフとキャストの間に生まれた友情はそのことの何よりの証です。
日本から海を越えフランスへと渡り,また日本へと戻ってきたこの作品が皆さまの心に届くことを祈っています。
監督:アルチュール・アラリ

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