あの小野田寛郎少尉が、『ONODA』で今蘇る!フランス映画界の新鋭、アルチュール・アラリ監督インタビュー【髙野てるみの『シネマという生き方』/コロナに負けない映画インタビューVOL9】
小野田寛郎元陸軍少尉が戦争が終わったことを知らされず、終戦後30年近くの間、最後は一人になっても指令に背くことなく、任務を遂行したことを描き切ったフランス映画『ONODA』。脚本も手がけたアルチュール・アラリ監督は、この出来事は「寓話」でもあり、理不尽な事実である。そこには曖昧で複雑な人の想いがあり、それは今の周囲の人間関係にも通じると言う。日本では未だ作られることのなかった、日本のために戦い続けた一人の男のことを、渾身の映画作品にしたフランス人監督として、アラリ監督にインタビューしないわけにはいかないと思った。