Amazon Prime Videoチャンネル「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」では、中東のエキゾチックな背景を舞台にイスラエル、フランス合作で描くミステリー『ポゼッションズ 血と砂の花嫁』(字幕版・全6話)が本日10月4日(月)より全話配信。さらに本日より11月3日(水・祝)まで第1話が無料配信される。それに合わせこの度、主演の血みどろの花嫁役ナディア・テレスキウィッツのインタビュー映像が本邦初解禁となった。出演映画『悪なき殺人』の日本公開を12月に控える注目若手女優だ。
合わせて、本作のトマ・ヴァンサン監督(『ボディガードー守るべきもの―』 )、仏大物プロデューサー、カロリーヌ・ベンジョー(『パリ20区、僕たちのクラス』、『ニュー・ポープ 悩める新教皇』)からのコメントも到着!
イスラエルに住むフランス人のナタリーは、結婚式の最中に最愛の夫が殺害され、殺人容疑をかけられる。地元警察に逮捕されたナタリーを支援するため駆けつけたフランス領事館のカリムは次第にナタリーに惹かれ、彼女の過去と彼女を取り巻くミステリアスな家族にのめり込んでいく…。サイコスリラー、超自然現象、家族ドラマなど複数の要素が絡んだ唯一無二の作品。次々と容疑者が浮上する、目が離せない展開に注目だ。
今回解禁されたインタビュー映像でナディアは演じたナタリー役について「繊細な部分もあるけど力強さもある。人にどう思われても自分の道を切り開いていく。演じがいのあるキャラクターです」と語り、クランクアップ時は「撮影を通してみんな家族のような存在になれたから、撮影終了の時は寂しかった」と本作への思い入れを打ち明け「スリラーやドラマの要素もあるけれど、現実と幻想を揺れ動く素敵な作品です」と締めくくった。劇中でもエキゾチックな魅力に溢れる彼女だが、素顔の女優としての活躍も今後期待大だ。
トマ・ヴァンサン(監督)、カロリーヌ・ベンジョー(プロデューサー)コメント
花婿が自らの結婚式で殺害され、新婦が即逮捕される。しかし監督のトマ・ヴァンサンとプロデューサーのカロリーヌ・ベンジョーは、この6話構成のフランス・イスラエル合作の心理スリラードラマ『ポゼッションズ 血と砂の花嫁』には、そこからさらに深い物語が描かれていくと語る。
大ヒットスリラードラマ『ボディガードー守るべきものー』の演出を3話分手掛けた後、次のプロジェクトを模索していた監督のトマ・ヴァンサンにプロデューサーのカロリーヌ・ベンジョーが「『ローズマリーの赤ちゃん』と『続・夕陽のガンマン』を合わせたような作品」と説明する一冊の脚本を手渡した。
「カロリーヌがとても熱心にこの企画を僕に提案してきたんだ」とヴァンサンは振り返る。「幸いなことに僕のスケジュールも空いていたし、脚本を読んでみて非常に独特な何か、目が離せなくなる何かががあると感じたんだ。まるでロマン・ポランスキーとマカロニウエスタンをひとつにしたような感じで、今までに見たことがないと思ったよ。これはいいチャレンジになるだろう感じたよ」
『ポゼッションズ 血と砂の花嫁』は、“誰が誰にとりついているのか?”という疑問を文字通り投げかけている。さらに本作はクライムスリラーとも、超自然ミステリーとも呼べるようなストーリーが展開されていく。
「ナタリーは取り憑かれているのか? それともこれはSFホラーストーリーなのか? 幽霊譚なのか、より象徴的な意味での“ポセッション(執着)”なのか。それがこのドラマの基本的なテーマだ」とヴァンサンは説明する。「それとも、これは家庭崩壊の物語か? ナタリーは正気を失った母親の執着から逃れられないのか? この一家の抱える問題から逃れられないのか? ドラマは様々な視点を行き来しつつ、ストーリーを追うごとに謎が深まっていくんだ。ストーリーにアガサ・クリスティー調の疑惑が次々と浮上していく。それとナタリーへの疑念も強まっていくと同時に、超自然現象の可能性も浮上してくる。ミステリーが最後の最後まで続くんだよ」とヴァンサンは言う。「このドラマは他にはないオリジナリティがある。大抵のドラマは最初の1話、2話が一番面白かったりするけれど、これは違うよ。ストーリーを追うごとに面白くなり、最後まで目が離せないんだ」
「さらにこのドラマのヴィジュアルスタイルも舞台もエピソードを重ねるごとに変化していくんだよ」とヴァンサンは続ける。「最初はイスラエル南部にあるネゲヴ砂漠の新興街ベールシェバから始まる。とても詩的な場所なんだ。砂漠ではないけれど、岩や棘のある植物が生えていて、視覚的にも迫力がある。そこからストーリーが進むにつれて、舞台も砂漠地帯のより深くへと進んでいくんだよ。そして最終話のメインとなる舞台は何もない場所に建つ一軒家だ。とても説得力のあるパワフルな場所でね、そこにたどり着く過程で、視聴者も登場人物たちの心情の奥深くまで迫っていくことになるんだよ」
『ボディガードー守るべきもの―』の成功により、ヴァンサンには数多くのオファーが舞い込んだが、「またあのドラマと同じことをするというのは、選択肢になかった」という。その代わりに彼は新たにチャレンジできるもの、とりわけ自分自身が怖気づくようなプロジェクトをあえて探し求めた。「撮影初日を迎えるのが不安になるほうが、実は自分がいい状態であることを意味しているんだ。今回は撮影初日が来るのが怖かったよ」と笑う。「このドラマはチャレンジだったし、とても楽しかったよ」
TVシリーズ『リターンド/RETURNED』(2012)でリアリティと異世界ファンタジーを見事に描き、世界的な成功を収めたHaut et Court社とカロリーヌ・ベンジョーは、イスラエル人の脚本家・マーゲンが本作で描いたヴィジョンに魅了された。そして、彼から冒頭のシーンのアイデアを聞かされてすぐに本作でパートナーと組むことに同意したのだった。
「最初にこの企画の話をしたのは4年前だったけれど、そこから長い時間をかけてなり上げていく必要がありました」とベンジョーは語る。「それに、ショーランナーとして確固たるヴィジョンを持った演出家が必要でした。トマは長いこと先のスケジュールまで埋まっていて、ようやく時間が空いたんです。私たちにとっては最高にラッキーでした」
ヴァンサンは、本作のメインテーマは虐待だと語る。視聴者は果たして虐待をしていたのは誰で、誰がその犠牲者なのかという疑問に直面することになる。とりわけ、エスティという刑事が殺人の動機として最初に疑ったのは、ナタリーが夫に虐待されていたのではないか、という線だった。
「ナタリーは殺人者かもしれないが、実は被害者でもあるかもしれない」とヴァンサンは分析する。「もしかして、同時に殺人者でもあり被害者でもあったのかも知れない。そうなると、彼女は誰の被害者だったのか?という疑問が浮かぶ。夫を殺害した犯人は何者で、ナタリーを虐待したのは何者か、というふたつの犯人捜しがこのドラマを通じて描かれていくんだ。さらにそこに彼女は誰から、もしくは何から虐待されていたのか、というSF的な要素が盛り込まれているんだよ」
「忘れてしまいがちなのは、虐待をしている当人も大抵は同じ経験をしているということです」とベンジョーは続ける。「ある意味で母親には息子を教育する責任があるという点がとても重要なポイントになっているんです。このストーリーには宗教も教えも生活様式もまったく異なるふたつの家族の難しさが描かれている。そして、その教えというのは母親から息子に受け継がれているというのがポイントで、このストーリーの中心にもなっているんです。虐待者をテーマにした物語の中でもこれは非常に興味深い視点です」
「根本的なテーマは愛なんだ。というのも、虐待も病んだ愛のカタチといえるからね。歪んだ愛なんだよ」とヴァンサンは語る。「突き詰めればこのドラマは愛についての物語だね」
結婚式から牢獄に入るナタリーの姿を視聴者は目撃することになるが、果たして彼女は信頼すべき人物なのか、同情するべきか、それとも疑うべき存在なのか? 「その全部だよ」とヴァンサンは言う。「疑問はそこなんだ。騙されているのか? 疑うべきか? 味方するべきか?それらすべてがこのドラマを通じて描かれる謎なんだ。結末寸前まで様々な側面から描かれているだけに、一瞬たりとも目が離せなくなるはずだよ」
元記事:https://dramaquarterly.com/possession-game/ (Drama Quarterly)
海外ドラマ 『ポゼッションズ 血と砂の花嫁』(全6話)
【配信】 Amazon Prime Video チャンネル 「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」
<字幕版> 全話配信中
第1話無料配信期間10月4日(月)~11月3日(水・祝)
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