ビーナス&セリーナの実姉であり、製作総指揮を務めるイシャ・プライスは「ビーナスはとても静かな強さをもっていて、セリーナは気が短い。だから常にそれを意識して演じる必要がなく、それが個性の一部になっている俳優を見つけることが重要だった」とキャスティングを進めた。そしてオーディションで姉妹の実の姉を含む製作陣の心をつかんだのが、ビーナス役のサナイヤとセリーナ役のデミだ。
姉妹の母オラシーンを演じ、ゴールデングローブ賞【助演女優賞】にノミネートされたアーンジャニュー・エリスは、「彼女たちと一緒のシーンでは、ありのままに演じてもらって、私はただそれに合わせて演技するだけだった。共演シーンはふたりのおかげでできた。ふたりは役の複雑さを見事に捉えていた」と、身も心も姉妹になりきった演技に舌を巻いた。
本作でウィリアムズ姉妹の父リチャードを演じ、そして製作も務めたウィル・スミスにとって、第一印象は決定的だった。「一緒に歩いてきた彼女たちを初めて見た日のことを覚えている。ふたりの姿を見て目に涙が浮かんだよ。彼女たちが幼少期に見て育ったビーナスとセリーナに敬意を表す機会を得て、そして、この作品が彼女たちにスポットライトを当て、才能を示せたチャンスになったことに、僕は深く感動したね」と彼女たちからあふれ出る才能、そしてシンクロ具合に感涙。
さらに、「私を驚かせたのは、サナイヤが左利きだということなんだ。彼女は史上最高のテニスプレーヤーのようにプレーする方法を学んだだけでなく、それを利き手ではない手でおこなう方法も学んだ。これはすばらしいことだと純粋に思う」と若き新星の努力を讃えた。
撮影中にビーナス本人との対面を果たしたサナイヤは、「彼女は陽気で、おっちょこちょいで面白いの。そこが私たちの共通点」だと語り、「セリーナとの決して切れることのない絆について聞けた。それを知ったことで、私にとって妹のような存在であるデミをどのように面倒見ていけばいいのか、とても参考になった。また、彼女がいかにテニスというスポーツを愛しているかということも痛感させられた」と本人と対面したことで演技に深みが出せたと明かす。
セリーナ役のデミは、「彼女は生きる伝説。セリーナを演じ、物語を伝えることができてとても感謝している。彼女たちのストーリーを伝えるためにベストを尽くすのが私の仕事。私たちはふたりについて、すばらしいテニスプレーヤーとして知っている。でも、彼女たちがどのように育ったのかはあまり知られていない。だからこそ、この映画をしっかり作って、正しいかたちで彼女たちの物語を伝えることが重要だと思った」と、全身全霊で演技を続けたと語っている。
サナイヤとデミはSAG(全米映画俳優組合)賞にアンサンブルキャストとしてノミネートを果たしていることからも、その息の合った演技に注目が集まっている。ゴールデングローブ賞【主演男優賞】受賞のウィル・スミスをも驚かせた才能あふれるふたりの若き女優は、世界最強の女子テニスプレーヤー誕生の秘密に迫る本作でどんな演技を披露するのか。ぜひ劇場でお確かめいただきたい。
『ドリームプラン』は、2月23日(水)全国ロードショー。
2月23日(水・祝)より全国ロードショー
配給:ワーナー・ブラザース映画
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