コロンビア各地域の要素が盛り込まれたカシータ
本作は、“魔法”に溢れる世界に住む新ヒロイン・ミラベルの活躍を描くミュージカル・ファンタジー。今回解禁されたのは、ミラベルとその家族であるマドリガル家が住む魔法の家“カシータ”の製作エピソードに関する映像。美しいアートや実際の街並みの映像とともに制作秘話が語られている。
幻想的な世界を可能な限り現実的に描けるように、物語の舞台であるコロンビア文化の専門家らがスタッフの一員となっている本作。コロンビア文化専門家エドナ・リリアナ・バレンシア・ムリーリョは、カシータ(=魔法の家)について「(カシータには)様々な地域が混在しています。ピンクやオレンジの花のバルコニーはカルタヘナ、台所にはチョコやカリブ、アマゾンの要素があります。アントニオの部屋用にチョコの映像を送りました」とコロンビアの多様な文化が取り入れられていることを明かしている。
また、コロンビア文化専門家アレハンドラ・エスピノーサ・ウリベは「パイサの建築の影響も見られます。コーヒー産地の伝統的な建築です」と解説している。カシータへのこだわりを知れるだけでなく、美しい自然、そしてカラフルな建築物や街並みなどコロンビアの景観が目を楽しませてくれる映像となっている。
『ミラベルと魔法だらけの家』プロダクション・ノートより
コンサルタントの顔ぶれの中には、ハワード監督とブッシュ監督と製作のスペンサーが『ズートピア』の企画に取り組んでいた際に出会ったドキュメンタリー・フィルムメイカーのホアン・レンドンとナタリー・オズマもいた。どちらもコロンビア人であるこの2人は、『ミラベルと魔法だらけの家』の舞台が自分たちの母国になるというアイデアをいち早く気に入った。
「私たちはコロンビアが大好きです」とレンドンは言う。「あの地形・・・3つの山脈が、渓谷と2本の大河によって分けられています・・・その地形のおかげで、20世紀の変わり目に、今でもまだしっかりと残っている独特な文化的アイデンティティを持ち、それぞれまったく異なる住民たちが生み出されました。山の人々、海辺の人々、平野の人々がいて、それぞれが独特な特徴を持っているのです。例えば、ものすごく暑い北沿岸の人々は外に出て社交的な傾向がある、などとね」。
また、オズマは「数世代が一緒に暮らす家は珍しくありません。それは合理的だし、家族のメンバーからサポートを得られるという利点がありますしね」と語っている。
『ミラベルと魔法だらけの家』
デジタル配信中/2月18日(金)MovieNEX発売
© 2022 Disney
発売/ウォルト・ディズニー・ジャパン