オードリーの名声に隠された本当の姿を描く
今もなお、独自の流儀やライフスタイルは人々にインスピレーションを与え続け、時代を超えて愛される永遠の妖精オードリー・ヘプバーン。一世代に一人と言われた圧倒的な美貌、そしてハリウッド黄金期の伝説的スターと称された彼女が歩んできた、知られざる人生とはー?
幼少期に経験した父親による裏切り、ナチス占領下のオランダという過酷な環境で育った過去のトラウマ、奪われたバレエダンサーへの夢、幾度の離婚…劇中では、過去の貴重なアーカイブ映像とともに、近親者によって語られるインタビューによって、これまで隠されてきたオードリーの一人の女性としての姿が描き出されていく。
さらに、育児のために女優業を休業するなど、子供達への深い愛情を注いでいたオードリー。晩年は、ユニセフ国際親善大使として自身の名声を善のために尽くし、慈善活動を通して大勢の人たちに癒しと救済をもたらした。本作では、リチャード・ドレイファスやピーター・ボクダノヴィッチ監督ら俳優時代の仲間、そして息子や孫、家族ぐるみの友人など、プライベートに迫るインタビュー映像がふんだんに盛り込まれ、愛情と寛容の力の証として存在する、極めて特別なひとりの女性の姿を、鮮やかにスクリーンによみがえらせている。
今回解禁となるポスタービジュアルは、力強い眼差しで前を見つめるオードリーのアップを捉えたもの。その表情、そして真っ白な背景に映えるオードリーの赤い唇が印象的なデザインとなっている。
今回、オードリーと最初の夫、メル・ファーラーの息子であるショーン・ヘプバーン・ファーラー氏から、長編ドキュメンタリー映画の公開を前にコメントも到着。
「私が多くの人に紹介したいのは一人の女性としてのオードリーの姿です。みんなと同じように不安や疑心を持っている生身の人間としての姿です。オードリーは自分のことを美しい人や特別な人というふうに見たことはありません。だからこそ彼女は人一倍努力をし、いつでもプロフェッショナルであり、みんなに優しい人でした。」「この素晴らしい作品はドキュメンタリー以上にオードリーの真実に迫り、伝記以上にオードリーの生涯を綴る、信念と愛情と思いやりの話です。彼女が目一杯生きた人生の話なのです。」と母への尊敬と愛情を語っている。
『オードリー ・ヘプバーン』は5月6日(金)より劇場公開。
ショーン・ヘプバーン・ファーラー/コメント全文
2019年5月に私の母、オードリー・ヘプバーンは90歳の誕生日を迎えるはずでした。このアニバーサリーのタイミングで私は「アイコン」「銀幕のスター」「伝説」という切り口でオードリーの核となる部分を描くプロジェクトを立ち上げました。
私が伝えたいのは一人の女性としてのオードリーの姿です。みんなと同じように不安や疑心を持っている生身の人間としての姿です。オードリーは自分のことを美しい人や特別な人という風に思ったことはありませんでした。だからこそ、彼女は常に努力をし、いつでもプロフェッショナルであり、誰に対しても優しい人でした。
最初のプロジェクトはオードリーの展覧会「Intimate Audrey」(2019年ヨーロッパで開催)でした。私たちはこの展覧会を彼女の考えや哲学を中心に構成し、オードリーを一人の人間として見せました。
さらに展覧会カタログの代わりとなるような本として、オードリーの人生を綴った絵本「リトル・オードリーのデイドリーム(原題:Little Audrey’s Daydream)」を制作しました。この本は現在英語版が世界各国で出版されていて、日本語版はあかし出版から出ています。
もう一つのプロジェクトはドキュメンタリー映画『オードリー・ヘプバーン』です。プロデューサーのニック・タウシグとこの件について話し合ってすぐに、私たちが描きたいオードリーの物語がピタリと一致しました。この作品はオードリーをよく知る人たちが語る、一人の女性の人生の真実です。
一人の女性としての彼女の本当の姿を知る人や、彼女の人生の酸いも甘いも両方知る人。
ニックが本作の海外セールスに辺り良いパートナーを探していると聞いた時、日本のパートナーとして東北新社に連絡しました。彼らとは50年間、私たちのエージェントとして関係を築いてきました。彼らに本作を託すということは、家族にバトンを渡すような感覚でした。
私は様々なところで「なぜ、オードリーは今でも世界中で愛されているのか」という質問を受けます。これについて私もずっと考えていました。そしてたどり着いた答えは、私たちがオードリーを「自分たちと同じ一人の人間」として身近に感じてられるから。数多くのハリウッドスターとオードリーが違うのは、彼女は身一つで海を越え、シンプルな黒のドレスだけでこの世界へ飛び出してきたことです。だからこそ、私たちはオードリーを応援したくなるのです。
この作品を通して、皆さんが出会い、知っていく女性はこのような人物なのです。
この素晴らしい作品はドキュメンタリー以上にオードリーの真実に迫り、伝記以上にオードリーの生涯を綴る、信念と愛情と思いやりの物話です。彼女がめいいっぱい生きた人生の物話なのです。
この作品はオードリー・ヘプバーンを語る上で欠かせない新たな「クラシック」になるでしょう。優しさと愛情はなによりも勝るという安心感を求めたい時、人々は雨が降る日曜の午後にふとオードリーの作品を観返すのと同じように、きっとこの作品を何度も観たくなることでしょう。
『オードリー・ヘプバーン』
5月6日(金)TOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国公開
監督:ヘレナ・コーン
キャスト:オードリー・ヘプバーン、ショーン・ヘプバーン・ファーラー(オードリーの長男)、エマ・キャスリーン・ヘプバーン・ファーラー(オードリーの孫)、クレア・ワイト・ケラー(ジバンシィの元アーティスティックディレクター)、ピーター・ボクダノヴィッチ(アカデミー監督賞ノミネート)、リチャード・ドレイファス: アカデミー賞受賞俳優 (『アメリカン・グラフィティ』、『ジョーズ』)他
振付:ウェイン・マクレガー
バレエダンサー:アレッサンドラ・フェリ、フランチェスカ・ヘイワード、キーラ・ムーア
100分/2020年/イギリス/5.1ch/ビスタ/字幕翻訳:佐藤恵子/原題:“Audrey”
配給:STAR CHANNEL MOVIES © 2020 Salon Audrey Limited. ALL RIGHTS RESERVED.