激動の時代にゆれる「家族」と「故郷」を描いた笑いあり、涙ありの人生賛歌
本作は、俳優・監督・演出家として映画や舞台の最前線で活躍し続けるケネス・ブラナーが、自身の幼少期を投影した自伝的作品であり、北アイルランド ベルファスト出身のブラナー自身が監督・製作・脚本を努め上げた。第46回トロント国際映画祭にて、最高賞にあたる観客賞を受賞して以降「これぞオスカーにふさわしい作品!」(ROLLING STONE)、「オスカー賞レースを新たな高みへと引き上げる作品」(VARIETY)、「熱狂!この映画を決して忘れることはできない」(THE HOLLYWOOD REPORTER)と、各誌から絶賛の声が続出。アカデミー賞®前哨戦と言われる第27回放送映画批評界協会賞では最多11部門ノミネート、第79回ゴールデングローブ賞では脚本賞を受賞し、本年度アカデミー賞®最有力候補の呼び声を着実に高めている。
先日行われた本年度アカデミー賞®ノミネート発表では、作品賞、監督賞、助演女優賞、助演男優賞、脚本賞、主題歌賞、音響賞の7部門でノミネートを果たし、オスカー獲得への期待を高めている本作。数々の賞レースを席巻し、オスカー最有力の期待が高まる中、予告映像と本ビジュアルが解禁された。
予告映像の冒頭では、牧歌的で愛に溢れ、平和な時間が流れるベルファストの街から描かれるが、次の瞬間、突如暴徒が押し寄せ街の様子が一変。不穏な空気が蔓延し、怯える人々の姿が描かれている。しかし一方で、過酷な現実に立ち向かい、笑顔とユーモアを忘れずに未来へと向かう家族の姿も描かれており、抗うことのできない時代の変化に葛藤しながらも、前を向く勇気を貰える予告映像に仕上がっている。
自身の幼少期を投影し、自伝的作品として本作を描いたブラナーは「その時の光景は、まさに私が記憶していたまま描かれている。あの午後、スローモーションのように世界がひっくり返る瞬間を見た。その瞬間から、世界は永遠に変わってしまったんだ。」と当時を振り返るも、「過激さは違えども、世界中の人が同じような転換期を経験しているはずだと思ったんだ。」と明かしており、コロナ渦の中、世界に変革がもたらされているこの時代にこそ、届けるべき物語であることを語っている。実際、50年もの間本作の製作に着手できなかった中で、2020年に起きたパンデミックの最初のロックダウンが始まった頃に脚本を書き始めたそう。
あわせて到着したビジュアルでは、躍動感溢れるバディの姿と「明日に向かって笑え!」というコピーが目を引くエネルギッシュなデザインが、未来への希望を感じさせてくれる。
9歳の少年バディの目線を通し、時代に翻弄され様変わりしていく故郷の厳しい現実と、家族とともにそこで過ごした愛と笑顔と興奮に満ちた日々を力強いモノクロ映像で描きだした本作。抗うことのできない変化に戸惑い葛藤しながらも、決してうつ向くことなく、笑顔とユーモアを持って未来へと一歩踏み出す人々の力強さを描いた傑作が誕生した!
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