2022年3月に行われるアカデミー賞授賞式で、これまで実現しなかったファン投票部門が新設されることになったと米メディアが報じている。

これまで93年ものあいだ行われてきたアカデミー賞は、従来主催の映画芸術科学アカデミーの会員のみが投票権があり、一般ファンの声は影響しないものだったが、今度の第94回からそれが実現することに。

映画芸術科学アカデミーではツイッターで #OscarsFanFavorite というハッシュタグと共に2021年に公開されたお気に入り映画の題名をツイートすれば投票したことになるという。ツイッターのアカウントのない人には特設サイトがあるのだが、日本からはエリア外で表示されない。3月3日まで開催中で、一番投票された作品が3月27日(現地時間)の授賞式で発表されるという。

たとえば記録的ヒットになりながら作品賞にノミネートされなかった「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」(日本では22年1月公開だが全米では21年12月公開)などのようなヒット作が評価されるのではといわれている。さらに豪華な賞品も用意されていて、投票参加者から5名に自信が選んだ映画館の1年か無料パス(これは全米の映画館のみの適用か不明)、またはストリーミングサービスの回避が無料になる、アカデミー・ミュージアムで特別ギフトがもらえるといった特典が。

実は以前にもこうしたファン参加部門の設置が論じられたこともあったが、その時は会員たちの反対で実現しなかったという。しかし視聴率もこのところ下がる一方でファン離れが深刻化していることから、一般の若い映画ファンにももっと関心を持ってもらいたい映画芸術科学アカデミーの思惑が働いているのかもしれない。

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