世界中の名立たる映画人やアーティストたちから愛される映画 『 WANDA/ ワンダ 』 が 2022年7 月 9 日 より 日本初の劇場公開となることが 決定 。併せて日本版 ポスタ ー、場面写真、予告映像も同時解禁となった。

マーティン・スコセッシ監督設立のザ・フィルム・ファウンデーションとGUCCI のコラボ支援で不朽の名作を修復

画像1: マーティン・スコセッシ監督設立のザ・フィルム・ファウンデーションとGUCCI のコラボ支援で不朽の名作を修復

ペンシルベニア州。ある炭鉱の妻が、夫に離別され、子供も職も失い、有り金も すられる。少ないチ ャンスをすべて使い 果たしたワンダは、薄暗いバーで知り合った傲慢な男といつの間にか犯罪の共犯者として逃避行をつづける…。アメリカの底辺社会の片隅に取り残された崖っぷちを 彷徨 う 女性 の姿を切実に描 き 、 70 年代アメリカ・インディペンデント映画の道筋を開いた奇跡の ロードムービーが 、いよいよ日本初の劇場 公開となる 。

監督・脚本・ 主演 の バーバラ ・ ローデンは生まれ故郷ノースカロライナ州での虐待を受けた子供時代から逃れ、 16 歳でニューヨークに移り住んだ 。ダ ンサ ーやピンナップモデルを経て女優になった彼女は社会派の巨匠 エリア・カザン監督 映画 『草原の輝き』( 61 )に出演。1964 年、カザンの演出でアーサー ・ミラーの戯曲「アフター・ザ・フォール」でトニー賞の主演女優賞を受賞 。カザンはローデンの演技を 「彼女のやっていることには、常に即興の要素、驚きがあった。私の知る限り、そんな役者は若い頃のマーロン・ブランドだけだった」 と賞賛 。

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その後ローデンは、カザンと二度目となる結婚をする。 長年、女性らしさに縛られ、女性らしさを売り物にしてきたローデンは、 30 歳を過ぎた頃、自分の アイデンティティや目標を見出せない従順な女性像に疑問を持つ。 本作 『 WANDA/ ワンダ』の製作は 、 すなわち彼女の独立宣言だった 。「 エリア・ カザンの妻」と呼ばれることから、他人に書かれた役を演じることから、彼女自身が辛うじて逃れてきた生き方を実証しているのが本作 。 1980 年、乳がんにより 48 歳の短い生涯を終え る。

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1970年ヴェネツィア国際映画祭最優秀外国映画賞を受賞したアメリカ映画であり、 1971 年カンヌ国際映画祭で上映された唯一のアメリカ映画として、その名声とは裏腹にアメリカ本国ではほぼ黙殺された、最も観られていない、しかしおそらく最も重要な映画 。この映画の精妙さは、人伝てによって広まり、フランスの偉大な小説家・監督のマルグリット・デュラスはこの映画を「奇跡」と称賛し、ローデンの演技を「神聖で、力強く、暴力的で、深遠だ」と驚嘆す る。本作を公開するためなら何を差し出してもいいと褒めたたえ る彼女は、「本作をいつか配 給することを夢見ている」と映画批評誌『カイエ・デュ・シネマ』で語った。その後も 、 ローデンが監督した唯一の本作は 同世代の女優や映画監督たちに多大な影響を与え続けながらも、長い間、観ることの出来ない伝説的作品として認知される。

デュラス、スコセッシ、ユペールは元より、カンヌ映画祭常連のダルデンヌ監督兄弟、親交の深かっ
たジョン・レノン、オノ・ヨーコ、カルト映画の巨匠ジョン・ウォーターズ、現代アメリカ映画の最重要作家ケリー・ライカー ト、ガーリーカルチャーの旗手ソフィア・コッポラなど 、 世界の名だた る映画作家やアーティストが口々に尊敬の念を込めて「失われた傑作」と評価し、ローデンを不世出の作家として敬意を表する。 「私は洗練された映画が大嫌いなの」と言い放つローデンの荒削りな美学で骨の髄まで削ぎ落とされた本作には、その後の数多くのインディペンデント映画で用いられるスタイルが見て取れる。常に動いているカメラワーク、無名のロケーショ ン、奇抜さや奇妙なキャラクターを求める姿勢など、このスタイルを駆使した最初の女性監督による映画だ。

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そし て 2017 年、「文化的、歴史的、または審美的に重要」と後世に残す価値がある映画として『スーパーマン』( 78 )、『フィール ド・オブ・ドリームス』 (89 )、『タイタニック』 ( 97)な どと共に認められ、アメリカ国立フィルム 登録簿に永久保存登録される。時間が経つにつれて貴重な作品として認識された本作は、アメリカ映画の公式な歴史にはほとんど登場しない。だが、ニュー・ハリウッド時代の金字塔、アメリカ・インディペンデント映画の代表作として、大西洋との両側でカルト映画として注目される。

画像: 映画『WANDA/ワンダ』2022.7.9  公開 youtu.be

映画『WANDA/ワンダ』2022.7.9 公開

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