原作は、ノーベル賞作家のカズオ・イシグロ、ニューヨーカー誌、タイム紙などに絶賛された小説「マザリング・サンデー」。舞台は1924年、第一次世界大戦後のイギリス。天涯孤独なメイドのジェーンは英国名家の跡継ぎのポールとの秘密の恋に身も心も捧げるが、たった一日のある出来事が、すべてを変えてしまう。監督は、カンヌ国際映画祭常連のエヴァ・ユッソン。W主演を務めるのは、今大注目の新星女優、オデッサ・ヤングと、大人気ドラマ「ザ・クラウン」で各賞を席巻した人気急上昇中の英国俳優、ジョシュ・オコナー。さらに、『英国王のスピーチ』のコリン・ファースと『女王陛下のお気に入り』のオリヴィア・コールマンという、アカデミー賞受賞俳優の贅沢な共演が実現。絵画のようなイギリスの風景、そして匂い立つエレガントな官能。秘密の恋に陶酔する、眩いほどに美しい愛の物語が誕生した。
本年度アカデミー賞の主演女優賞に再びノミネートされ話題のオリヴィア・コールマン。過去には『女王陛下のお気に入り』でアカデミー主演女優賞を獲得するなど、言わずと知れたアカデミー賞常連女優が本作で演じるのは、主人公・ジェーンが仕える二ヴン家の夫人、クラリー・二ヴン役。戦争で息子を失ったことで深い悲しみを背負い、最も重い感情を抱えた人物である。本作の脚本を読んで感銘を受けたコールマンは、出演を即決したそうで「私にとって一番重要なのは脚本です。どれだけ出番があるかは問題ではありません。自分が美しい作品の一部になれるのです。それにコリン・ファースの妻になれるなんて最高だわ!」と興奮気味に語っている。
彼女が共演を熱望していたコリン・ファースについて、「コリンとの共演は夢のようです。思っていた通りに優しくて、想像以上によく笑う人。車を運転するシーンの前日に、“実はあまり運転が上手くないんだ”と打ち明けられました。それでもシートベルトがない車に2人で乗って、狭い道を突っ走ることになり、私は思わず“スピードを落として!”って叫びました。コリンとの共演はとても楽しかったです。」とファースの意外な一面が垣間見られる撮影エピソードを明かした。今回到着したメイキングカットからも、初共演ながら仲の良い2人の雰囲気を見て取ることができる。
コールマンは、二ヴン夫人を演じる中で失意の底にあるシーンが数多くあり、周囲の会話を聞いているだけで涙が出てしまうほど役にのめり込んでいたという。我が子を戦争で亡くした母親の魂の慟哭を静かに深く体現したコールマンに注目。フレッシュキャストと実力派俳優が織りなす眩いほど美しい新たな愛の傑作を、是非劇場でご堪能しよう。
帰らない日曜日
2022年5月27日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほか全国公開!
配給:松竹
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