地中海の島国マルタ共和国製作の映画としては、本作が日本初上陸となる『ルッツ 海に生きる』(配給:アーク・フィルムズ/活弁シネマ倶楽部)が東京・新宿武蔵野館他にて、2022年6月24日より全国順次公開することが決定した。
映画批評サイト「ロッテントマト」FRESH 100%!
本作の主人公はマルタ特有の伝統漁船ルッツの漁師ジェスマーク。誇りを持てる漁師という仕事と、家族を養うためにお金を稼がなければならないという現実との狭間で、もがく主人公の苦悩と葛藤を描いている。誰にでも共感できる切実な題材であり、更には地球温暖化の問題、EUの共通漁業政策、格差問題など社会の不条理に切り込んだ人間ドラマになっている。
主演のジェスマーク・シクルーナは俳優ではなく、実際もルッツの漁師として働いている。何カ月にもわたり、マルタ島で主役の漁師を探し続けていたキャスティング担当とアレックス・カミレーリ監督の目に留まり、本作の主役に大抜擢された。演技未経験ながら、まるで主人公として生きているような自然かつ見事な演技を見せ、サンダンス映画祭ワールドシネマ・ドラマティック部門で俳優賞を受賞。サンダンス映画祭出品以来、映画批評サイト「ロッテントマト」で、一年以上にわたり評価が100%になっている秀作だ(2022年4月25日現在)。
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