印象に残ったのはキスシーン!?
ーー大人気BL小説の実写化ドラマですが、出演が決まったときの心境はいかがでした?
僕自身は男性を好きになったことはないので、どう気持ちを表現すればいいのかすごく悩みました。
ーー役柄や演技について監督とはどんなことを話し合いましたか?
サンウは非常に口数が少なくて無愛想な役柄なんです。そういう青年なので“好き”という感情をどう表現するべきか監督といろいろ話し合いをしました。
ーー“好き”という感情を表現する上でいちばん意識したこと、大切にしたことを教えてください。
特に気を使ったのは表情の演技です。無愛想で無口なサンウがジェヨンに心を開いて、好きになっていく。その感情を時折彼が見せる笑顔で表現しようと思いました。
ーージェヨンを演じたパク・ソハムさんと一緒の撮影で印象に残ったことは?
キスシーンです。気まずくなりそうな場面でもありますが、すごくきれいに撮らなければという気持ちがあり、事前にソハムさんが本番前に練習しようと提案してくださったんですね。その時は本当に感動しました。
ーーどんな練習を?
練習といっても、画面に映る角度をいろいろ試してみた感じです(笑)。「こっちの向きがいいかな」、「あっちの向きもいいんじゃないか」と、キスシーンの角度をたくさん微調整しました。
ーーこれから観る方にジェチャンさん的おすすめシーンを教えてください。
最後の方にサンウがジェヨンを探し回るシーンがあるんです。自転車に乗って探し回ったり、本当にせつない思いでジェヨンを探します。自分でも涙が出そうになるくらい感動したシーンなのでぜひ観てください。
実際の二人はどんなキャラ?
ーー陰キャなサンウに対して、ジェヨンはおしゃれなイケメンで大学の人気者です。実際のソハムさんはどんな方なんでしょうか。
ジェヨンと似ていると思います。周りに大勢人がいて、たくさんの人と一緒に過ごすのが好きなタイプの方です。人から好かれますし、面倒見がいいところも似ていると思いました。
ーージェチャンさんはサンウとジェヨンだったらどちらのタイプに近いですか?
僕は完全にサンウ(陰キャ)タイプです(笑)。
ーー「セマンティックエラー」のストーリーは、最初はソリの合わないふたりが惹かれあっていきます。例えば最初は気が合わなかった人と気が付いたらすごく仲の良い友達になっていたという実体験はあります?
僕は第一印象をすごく重視するんですね。第一印象がすごく悪いのに一緒に過ごしているうちに仲良くなるというのは、そんな僕の性格上難しいと思います。このドラマの中で起きたように、最初の印象は最悪なのに会っているうちにすごく仲良くなったという経験は今のところありません。
ーー第一印象でいちばん気になるポイントは?
いちばん大事なのは礼儀だと思います。自分より年上であれ年下であれ、最初に目が行くのは礼儀正しいかどうか。そのときの記憶が長く残る気がします。
ーーアイドルグループ、DKZのメンバーとしても活動中ですが、DKZのみなさんからドラマについて感想を言われましたか?
第2話をメンバーと一緒に観たときに、『本当によくやったね、おもしろいよ!』とほめてくれたのが印象深く残っています。
ーーいつも傍にいるメンバーの方と一緒にご自分のドラマを観るのは照れくさかったりしないですか?
本来の僕は照れくささもあって、自分の作品を一切観ないんです。でも「セマンティックエラー」は1話から8話まで全部観てしまいました。我ながら不思議な作品だと思いますね。
ーー全部見たのはどうしてだと思います?
まず役作りにいろんなものを傾けたからかなと。自分なりにすごく研究して工夫して、すごく努力してサンウの役作りをしたので、それも全部観た理由の一つだと思います。そして自分が出ている作品なのに、自分で観てすごくおもしろかったんです。それは台本がすごくおもしろかったということ。なので全部観ることができたんじゃないかと思います。
ーー「セマンティックエラー」をきっかけに日本でも韓国でも、ジェチャンさんのファンが増えていると思います。今後、どんな活動をしていきたいですか?
実はコロナ禍になる直前にグループの日本公演が計画されていました。残念ながらパンデミックが起きて公演は実現しなかったのですが、今も日本に行きたいとずっと思っています。コロナがかなり落ちつきつつあるということなので、機会があれば日本に行って、ファンのみなさんの前で公演がしたいです。
WATCHA オリジナルドラマ
セマンティックエラー
モデルのような容姿で視覚デザイン科のスターのチャン・ジェヨン(パク・ソハム)と周りから変わり者と呼ばれる工学部のチュ・サンウ(パク・ジェチャン)。ある日、パソコンのように完璧に組まれたサンウの日常に、どう足掻いても計算出来ないジェヨンというエラーが現れる。果たしてサンウはジェヨンというエラーを取り除くことが出来るのか?正反対の2人が徐々に惹かれ合うキャンパスロマンスの行方とはーー。
出演:パク・ソハム、パク・ジェチャン
WATCHAにて独占配信中