ウクライナ映画界の俊英として世界中の期待を集めるヴァレンチン・ヴァシャノヴィチが監督・脚本・撮影・編集・製作を手がけた『アトランティス』(2019)と『リフレクション』(2021)の2作品が緊急公開することが決定した。

東京国際映画祭をはじめ世界が絶賛!いま最も注目を浴びるウクライナの才能

2025年を舞台に、元兵士の“生”のはかなさと“愛”の尊さを描いた近未来のディストピア映画『アトランティス』と、敵の捕虜となった外科医の運命を、純真な少女の視点を交え、驚くべきショットの連続で凝視した『リフレクション』。『アトランティス』では“戦争終結後の2025年”が、『リフレクション』では“戦争のはじまりの2014年”が描かれ、今年2月24日のはるか前から戦争が行われ、ウクライナはその脅威にさらされてきたという事実を我々にまざまざと知らしめる。

監督のヴァレンチン・ヴァシャノヴィチは、ウクライナ映画史上屈指の傑作との評価を得た『ザ・トライブ』(14)に製作・撮影・撮影で参加するなど、ウクライナを代表する映画人として高く評価されている。

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『アトランティス』は2019年ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門作品賞、2019年東京国際映画祭審査委員特別賞をそれぞれ受賞し、2020年の米アカデミー賞長編国際映画賞ウクライナ代表に選ばれ、『リフレクション』は2021年ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に選出されるなど、いずれの作品も世界的な注目を集め、高く評価されながら、これまで日本では劇場公開されなかった。
今年3月、この2作品の上映およびウクライナ映画人支援のための寄付を集めるクラウドファンディングが「ウクライナ映画人支援上映 有志の会」により行われ、目標額を上回る5,994,500円を集め、3月29〜31日の3日間、東京・渋谷のユーロスペースとユーロライブにて上映された。上映後の満足度も高かったものの、限定上映ゆえに鑑賞を希望しながらも叶わなかったという声も多く、このたび満を持しての劇場公開となった。

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ヴァシャノヴィチ監督独自の研ぎすまされた写実性と様式美が融合した映像世界は、かすかな希望のありかを模索しながら、ウクライナの今を【目撃】することを我々に要求する。これまでウクライナが辿ってきた過去と、これからのウクライナが辿るであろう未来を鮮明に映し出した珠玉の2作をスクリーンで目撃したい。

■『アトランティス』
【監督・脚本・撮影・編集・製作】ヴァレンチン・ヴァシャノヴィチ
【出演】出演:アンドリー・ルィマルーク、リュドミラ・ビレカ、ワシール・アントニャック
提供:ニューセレクト 配給:アルバトロス・フィルム
©Best Friend Forever

■『リフレクション』
【監督・脚本・撮影・編集・製作】ヴァレンチン・ヴァシャノヴィチ
【出演】ロマン・ルーツキー、アンドリー・ルィマルーク、ニカ・ミスリツカ
提供:ニューセレクト 配給:アルバトロス・フィルム
©Arsenal Films, ForeFilms

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