今回公開されたのは「ジレンマ」と名付けられていた未公開シーン。自宅も寺院も差し押さえの危機になる中、フェイ(主人公メイの初期の名前案)が家計を助けるため“客寄せパンダ”となる一方で、学校では陽気なパンダでいたいという「ジレンマ」がテーマとなっている。自分の使命に奔走するフェイだが、親友ミリアムから4★TOWNのライブと興奮のあまりレッサーパンダになるなどティーンエイジャーらしい一面ものぞかせるシーンとなっている。
この度発売するMovieNEXには、スタッフがこだわり抜いた「1つのシーンができるまで」、自分だけのアイドル・グループを作りたくなる「4★TOWNのデビュー秘話」、そして惜しくも採用されなかった貴重な「未公開シーン」などボーナス・コンテンツが多数収録(デジタル配信(購入)にも一部収録)。本編とあわせて楽しんでほしい。
■メイと親友たちの関係性
脚本家のジュリア・チョーによると、ミリアムをはじめとするメイの親友たちの揺るぎのないサポートは、決して偶然に生まれたものではないという。「色々な映画やテレビでもう何度もいじめや意地の悪い女子が描かれています」とチョーは言う、「ドミーはそれとは違うアングルを求めました。メイの友だちは、お互いを批判したり、貶めたりしません。実際の友情というものに目を向けて見ると・・・私自身にしても、私の娘にしても、ピクサーでのドミーにしても・・・成長したり助け合う友情がたくさん存在します。女性同士の人間関係におけるその部分を強調したいと私は思いました。もうかなりの長い間、女性同士のライバル心とか、階級争いとか、お互いを蹴落とし合うとかいった物語ばかりが語られてきましたからね。現実はそれとは違います。そこがこの映画にとってとても重要な部分となっていきました」。
『私ときどきレッサーパンダ』
デジタル配信中(購入)/6月10日(金)MovieNEX発売
© 2022 Disney/Pixar
発売/ウォルト・ディズニー・ジャパン