新タイプのヒーローとして今後のMCUを大きく変える可能性を秘めた「ミズ・マーベル」。その物語の行方は? 他のMCU作品との関わりは? 5つのポイントから考察しました。(文・杉山すぴ豊/デジタル編集・スクリーン編集部)

ポイント1:コミックと違う能力?

コミックでは手足をゴムのように変化させて巨大な拳や平手を作って敵をぶちのめしたりするミズ・マーベル。ドラマ版では肉体が変化せず、何らかのエネルギー光線を発生させ、それを自由自在に形にして拳を作ったりバリアを発生させたりします。

画像: ミズ・マーベルの能力はコミック版とは微妙に異なる?

ミズ・マーベルの能力はコミック版とは微妙に異なる?

DCの『グリーン・ランタン』(2011)を思わせるようなパワーです。コミックでは手が伸びているとか拳が大きくなっているというのはユニークなビジュアルとして楽しいですが、実写だとこっちの方が映えるのかも。

ポイント2:インヒューマンズは出てくる?

コミックではカマラが超人族インヒューマンズの遺伝子を持っており、その能力を覚醒させるテリジェンミストを浴び超人になったという設定。

マーベルは「インヒューマンズ」のドラマを過去に製作しましたがシーズン1で打ち切りになったためMCUとのリンクは薄い。けれど『ドクター・ストレンジMoM』にこのドラマ版「インヒューマンズ」のブラックボルト登場というサプライズがあったので、インヒューマンズとの関連が本作でも描かれる?

ポイント3:あの腕輪の意味は?

ドラマ版の予告編ではカマラが屋根裏部屋で不思議な腕輪をみつけ、それをはめたことでパワーを得たような描写があります。その腕輪の紋章がクリー人のそれに似ています。

クリー人はキャプテン・マーベルとゆかりが深いエイリアン種族ですが、コミックでは超人族インヒューマンズを作ったのもクリー人なのです。従ってこの腕輪がクリー人由来のものであれば、キャプテン・マーベル、インヒューマンズとのつながりが見えてきますね。

ポイント4:映画『ザ・マーベルズ』とのリンクは?

2023年7月28日、全米公開予定のMCU大作『ザ・マーベルズ(原題)』。これは事実上の『キャプテン・マーベル』の続編ですが、キャロル・ダンバースのキャプテン・マーベルだけではなく、「ワンダヴィジョン」で超人となったモニカ・ランボー、そしてこのミズ・マーベルと、3人のマーベルな女性ヒーローが共演する予定です。ということはこのドラマ「ミズ・マーベル」から映画『ザ・マーベルズ』に繋がる伏線がある可能性は大ですね。

画像: 映画『ザ・マーベルズ』に繋がる伏線がある可能性は大

映画『ザ・マーベルズ』に繋がる伏線がある可能性は大

ポイント5:他のヤング・ヒーローとの絡みは?

ドラマ「ホークアイ」の2代目ホークアイことケイト・ビショップ、映画『ドクター・ストレンジMoM』のアメリカ・チャベス、ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」のイーライ(超人血清を打った黒人兵士ブラッドレーの孫)、ワンダの双子とMCUでは若い世代のヒーロー候補が次々とデビューしています。ここにミズ・マーベルことカマラ・カーンが加わります。若手で結成されたMCU版ヤング・アベンジャーズ結成への布石でしょうか?

ミズ・マーベル
2022年6月8日(水)16:00よりディズニープラスにて独占配信

アメリカ/2022/全6話 
監督:アディル・エル・アルビ&ビラル・ファラー、シャルミーン・ウベード=チナーイ、ミーラ・メノン
出演:イマン・ヴェラーニ、マット・リンツ、アラミス・ナイト
©2022 Marvel

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