――原作のケストナーは、日本でも知られている児童文学作家です。幼少期に彼の本は読んでましたか?
子供の頃はたくさん読んではいませんでしたが「エーミールと探偵たち」や「飛ぶ教室」を朗読で聴いたりしました。大人になってからは、映画で『ふたりのロッテ』を観たりしました。ドイツでも非常にメジャーで人気の作家です。
――ところで、泳げますか?
(笑)。はい。得意かどうかは自分では分かりませんが、平泳ぎや背泳ぎ、クロールもできます。でも、もしかしたら、嵐の時だと溺れるかもしれません(笑)。
――日本にはいらっしゃったことはありますか?
(私物の『NARUTO-ナルト-』の漫画を画面に見せつつ)『NARUTO-ナルト-』の大ファンで、家族と一緒に「絶対に日本に行きたい!」と話しているんだ! 特に8歳の息子が『NARUTO-ナルト-』の影響で日本が大好きなんだよ。息子は、いつか日本語を学ぶことを夢見ているんだ。
――日本のファンにこの映画の見どころを教えてください。
この作品に興味を持ってくれてありがとう! 個人的には、僕はメロドラマ的な恋愛物語が大好きです。とても見る価値がありますし、悲しい悲劇的な愛を描いた作品です。ぜひ、劇場で観て欲しいです。
トム・シリング
1982年、東ベルリン生まれ。12歳からドイツの名門劇団ベルリーナ・アンサンブルで子役として舞台を中心に活躍し、2000年に映画『クレイジー』に出演し注目を集める。主な出演作に『コーヒーをめぐる冒険』(2012)、『ジェネレーション・ウォー』(2013)、『ピエロがお前を嘲笑う』(2014)、『ある画家の数奇な運命』(2018)等。
さよなら、ベルリン またはファビアンの選択について
監督:ドミニク・グラフ
出演:トム・シリング、ザスキア・ローゼンダール、アルブレヒト・シューフ
配給:ムヴィオラ
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