映像ではデル・トロ監督がクーパーとの撮影秘話を明かしている。「映画は交響曲で各俳優は適材適所の楽器だ」と語るデル・トロ監督。「同世代の俳優の中でも最高レベルの技量」とクーパーの演技力を評価しているでなく「人がよく、外見もかっこよく、生まれ持った品格もあり何にでも挑戦する」とそのスタンスも絶賛。また、クーパーの撮影シーンでは「1930年代の銀幕スターを撮るように意識した」と、その存在感を際立たせることを大事にしたと語るなど貴重なインタビューとなっている。
本作でクーパーが演じたスタンは、善良さ、肉体美、天性の優雅さをすべて備えていると同時に、恐ろしい闇を抱えた人物。掴みどころの無い人格を造形するために、クーパーはスタンの故郷ミシシッピ地方のゆっくりした話し方を真似たという。これについて「役者は役柄の育った環境を肯定しなくてはならない。こちらが腹を割れば、向こうも腹を割る」とクーパーは語っている。また、「ギレルモと私は、スタンをミシシッピ州カントン出身という設定にすることから始めた。ひとたびその声色が決まると、他のすべての設定が決まっていった」とクーパーという役柄のはじまりについても明かしている。
また、監督ギレルモ・デル・トロ監督にスポットを当てた映像も公開中。これまでファンタジー作品が多かったデル・トロ監督にとって初のダークスリラーとなった『ナイトメア・アリー』。そんな新たな挑戦について監督自身が語るほか、ケイト・ブランシェット、ロン・パールマン、ウィレム・デフォーといった面々が本作の本質について分析し語る映像となっている。こちらもぜひチェックいただきたい。
『ナイトメア・アリー』
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© 2022 20th Century Studios.
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