コッポラ監督からの50周年コメント
『ゴッドファーザー』は私の初期キャリアを彩った作品であり、私の誇りです。今回の50周年記念においては特に、原作者のマリオ・プーゾと私が三部作の締めくくりに相応しいと考える『ゴッドファーザー〈最終章〉:マイケル・コルレオーネの最期』を含めることを誇らしく思います。
パラマウント社、長きにわたり本作を愛して続けてくれた古くからのファンの皆さんや現在もその価値を見出してくれる若い世代の皆さん、さらに、今回初めて作品に出逢う人々と共に、この節目を祝うことに喜びを覚えます。
2022年7月24日(日)放送
『ゴッドファーザーPARTⅡ』(1974)あらすじ

『ゴッドファーザーⅡ』(1974)
コルレオーネ・ファミリーは、本拠地をニューヨークからラスベガスに近いタホー湖畔へ移していた。縄張りを狙っていたハイマン・ロスの手下ロサト兄弟から襲撃され、難を逃れたマイケル(アル・パチーノ)は、偉大な時代を生きた父ビトー(青年期:ロバート・デ・ニーロ、老年期:マーロン・ブランド)を想う。父ビトーは母を殺され、難民としてアメリカに来た後ファミリーを築いていく…。
マイアミでファミリーのボスたちの会合を持った後、マイケルはキューバへ赴き利権獲得のため工作を図るが、兄フレド(ジョン・カザール)の裏切りに気づく。やがて犯罪調査委員会の公聴会に呼ばれたマイケルは、裏切り者のペンタンジェリ(マイケル・V・ガッツォ)に証言を覆させて追求をかわすが、妻のケイ(ダイアン・キートン)はマイケルから離れていく……。
1950年代、マイケルがファミリーのビジネスを拡大していく物語とは別に、父ビトーのシチリア島での少年期から、1910年代、ニューヨークに渡り、やがて頭角を表しファミリーを築いていく若き日の物語も同時進行で描かれる。
『ゴッドファーザーⅡ』
1975年度SCREEN誌 評論家ベストテン第6位 読者選出ベストテン第4位作品
監督:フランシス・フォード・コッポラ
脚本:フランシス・フォード・コッポラ、マリオ・プーゾ
出演:アル・パチーノ、ロバート・デ・ニーロ、ロバート・デュヴァル、
ダイアン・キートン、リー・ストラスバーグ
2022年7月31日(日)放送
『ゴッドファーザー〈最終章〉:マイケル・コルレオーネの最期』(2020)あらすじ

『ゴッドファーザーPARTⅢ』(1990)
長年ファミリーを率いてきたマイケル(アル・パチーノ)は今や60代。バチカンに巨額の献金をすることで非合法ビジネスからの引退を決意。家族を犯罪から守るべく、自らが築いた帝国の後継者にふさわしい人物を捜していた。
そんな彼の前に、亡き兄ソニー(ジェームズ・カーン)の息子ビンセント(アンディ・ガルシア)が現われ、彼を後継者に立てたことから再び内部抗争の悲劇が始まる…。血気盛んなビンセントは、マイケルの望みである“合法なビジネス”を、マフィアの“血なまぐさい抗争”へと変えてしまう可能性を秘めていた。一方、ビンセントはマイケルの娘メアリー(ソフィア・コッポラ)と愛し合うように…。
本作はアメリカンゾエトロープ社とパラマウント・ピクチャーズ監修のもと、映像とサウンドの修正が慎重に進められた。その結果、オープニングとエンディングが新しくなり、シーンやショットの追加や置き換えが行われ、音楽も一新された。
1991年度SCREEN誌 評論家ベストテン第7位 読者選出ベストテン第7位作品
監督:フランシス・フォード・コッポラ
脚本:フランシス・フォード・コッポラ、マリオ・プーゾ
出演:アル・パチーノ、アンディ・ガルシア、ダイアン・キートン、ソフィア・コッポラ
コルレオーネ・ファミリー 人物図鑑

『ゴッドファーザー』(1972)
>> 左から
ソニー (ジェームズ・カーン)
ビトーの長男。女にだらしなく、妻サンドラの他に愛人ルーシーを持つ。気の短い性格は彼の死後もファミリーに波紋を投げかけることに。
ドン・ビトー・コルレオーネ(マーロン・ブランド)
幼少時代に不幸な出来事を体験しシチリアから移民としてニューヨークへ。そこでマフィアの偉大なドンに。
マイケル(アル・パチーノ)
ビトーの三男でコルレオーネ・ファミリーの二代目ドン。冷徹な性格が彼を孤独な境遇に追いやる。
フレド (ジョン・カザール)
ビトーの次男。遊び人でマフィアの仕事には不向きとベガスに送り込まれていたが…。

『ゴッドファーザーⅡ』(1974)
青年期のドン・ビトー・コルレオーネ(ロバート・デ・ニーロ)※写真左

『ゴッドファーザーⅡ』(1974)
トム・ヘイゲン(ロバート・デュヴァル)※写真右
ドイツ系だが信用されビトーの養子に。コルレオーネ一家の相談役から顧問弁護士に

『ゴッドファーザーPARTⅢ』(1990)
コニー (タリア・シャイア)※写真右
ビトーの一人娘。結婚生活は夫の暴力で不遇だったが、やがて一家を見守る存在に。
ビンセント(アンディ・ガルシア)※写真左
ソニーと愛人の間に誕生した子供で、父親の血を継ぐような血気盛んな面も。

『ゴッドファーザーPARTⅢ』(1990)
ケイ(ダイアン・キートン)※写真左
マイケルと結婚し二児が生れるが、ファミリーの過酷な事態に我慢できず、後に離婚。

『ゴッドファーザーPARTⅢ』(1990)
メアリー(ソフィア・コッポラ)※写真左
マイケルとケイの間に誕生した娘。いとこに当たるビンセントと恋に落ちるが…。