『バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー』はハリウッドのアメコミヒーロー作品をリスペクトし、数々の名場面に笑いを加えラショー流エンタメに作り上げた作品。コロナ禍のフランスで公開され、人々に勇気と笑顔を届け見事にNo.1大ヒットを記録した。
主人公は警察署長の父親の反対を押し切り、役者として夢を追い続けているセドリック。心が折れかけていたその時、新作映画「バッドマン」の主役に抜擢される。そう、「バットマン」ではなく「バッドマン」だ。“バッドモービル”に乗り、宿敵“ピエロ”と戦うヒーロー映画。このチャンスを逃してはならないと、セドリックは体を鍛え上げ、武術を学び撮影に挑む。戸惑いながらも撮影初日が順調に終わろうとする中、妹から父親が倒れたという知らせが入る。焦ったセドリックは、バッドスーツのままバッドモービルに乗り病院へと急ぐが、その途中で事故に遭い気絶してしまう。そして目を覚ますと、自分の名前や過去の記憶を失っていた―。
本作の監督・主演は、日本の大人気漫画「シティーハンター」をフランスで実写化した『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』を見事大ヒットさせたフィリップ・ラショー。今回の作品ではアメコミ映画へのパロディが満載だが、ラショーはその元ネタについて次のように語る。
「たとえ元になっている世界観についてまったく知らなくても、この映画を見れば笑えるよね。でも、マーベルやDCコミックのファンはほぼどのシーンを見ても隠されたギャグに気づくと思うよ。字幕、背景、名前、看板といろいろね。たとえば、サム・ライミの最初の『スパイダーマン』の映画での逆さまのキス、僕たちはこれをパロディにした。また、ジョーカーの元ネタを取り入れるためにホアキン・フェニックスの有名なダンスの動きを再現した。(主人公の)セドリックがバッドマン役にキャスティングされた後、喜びのダンスを階段で踊らせてね。元ネタに満ちていて、公開されたら、ファンがどう反応するか、どのギャグに気づいて、どれを見逃すかがわかるのが、僕にとって楽しみでもあるんだ」と語った。
あなたは何個の元ネタが見つけられる!?
バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー
7月15日(金)より、全国ロードショー
配給:アルバトロス・フィルム
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