フランス実験映画の金字塔『天使/L’ANGE』が1982年に発表されてから34年、パトリック・ボカノウスキー監督の長編第二作として『太陽の夢』が2016年に完成。この度、日本初の限定公開を開催する。
本作では、花火、海岸で過ごす人々、馬に乗る男の遠景、列車からの木洩れ陽、監督自身の撮影風景、幻燈パフォーマンス、アニメーション、舞台劇、曙光と暁光、など、主にリアルなショットから構成された光と影が織りなす、フィルムとデジタルのハイブリットで卓越した映像美が全篇に展開する。
音楽は妻であり盟友のミシェール・ボカノウスキーが担当している。
パトリック・ボカノウスキー
1943年生まれ。パリ在住。映画監督・画家・写真家。1961年から写真、光学、暗室技術を学ぶ。1972年より撮影、アニメーション、ポストプロの全てに実験的技術を駆使した短編と長編映画を制作。処女作『白粉をぬる女』(1972)がツーロン映画祭で金賞、『朝の食事』(1974)はオーバーハウゼン実験映画祭などで受賞。長編映画第1作『天使/L’ANGE』(1982)はブニュエルとダリの『アンダルシアの犬』の再来と評価され、日本でも2020年にデジタル版で再上映が実現する。『太陽の夢』(2016)は日本初上映になる。
太陽の夢
7/30(土)・8/1(月)・8/3(水)・8/5(金)
21:00から上映/シアター・イメージフォーラム
2016/フランス/63分/16:9/カラー
製作:KIRA B.M.FILMS
配給:ミストラルジャパン
監督/映像・特殊効果:パトリック・ボカノウスキー
音楽:ミシェール・ボカノウスキー