9月2日(金)公開、フランスを舞台に世界初のレストランを作った料理人のドラマを描く『デリシュ!』より本編冒頭映像が公開となった。

ただ作るんじゃない!うまい料理を作るんだ!

本作『デリシュ!』の舞台はフランス革命前夜の1789年。貴族と庶民が同じ場所で食を共にすることが考えられなかった時代に、世界で初めての「レストラン」はいかにして生まれたのかが明かされていく。今回解禁されたのは、主人公である宮廷料理人マンスロン(グレゴリー・ガドゥボワ)が、精魂込めて美味しい料理を作る本編冒頭映像。

画像: 映画『デリシュ!』本編冒頭映像 youtu.be

映画『デリシュ!』本編冒頭映像

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本作のタイトル「デリシュ」=「Délicieux」とは、フランス語で「美味しい」を意味する言葉だ。映像は小麦とバターを合わせ、ミルクと卵を混ぜ合わせて生地を繊細にこねていく描写で幕をあける。生地を円形の型で切り込み、薄くスライスしたジャガイモにトリュフを詰めていく。その上に三日月型の生地を重ね合わせて、仕上げに卵黄を塗る。実はこの料理、マンスロンが“デリシュ”と名づけた自慢の創作料理なのだ。その出来映えをルーペで覗き込むマンスロン。だが、フライパンを落とすけたたましい音に静寂はかき消される。

カメラは見習いの少年の背中を追って、マンスロンが仕切っている宮廷料理の厨房へと移動していく。鍋を洗う者、野菜を切る姿、器用にフライパンを返す料理人もいる。厨房内を一望したマンスロンが、「バターだ!精を出せ!バターを使え。惜しみなく」と叫ぶ下で、白い作業着とコック帽の料理人たちがそれぞれに忙しく料理を続けている。

「魚介には氷を、肉には火を、鳩はレアに、野菜はカリカリに」と、すべての料理に気を配るマンスロンの視点の先には、色とりどりの野菜、氷漬けの新鮮な魚介類、グリルで焼いた肉などの映像が畳みかけられ、見ている誰もが食欲をそそられること間違いなし。「ただ作るんじゃない。うまい料理を作るんだ。喜ばせろ!」と、公爵の食事会に集った貴族たちに極上の料理を給仕しようとする姿からは、公爵への忠誠心と料理人としてのプライドが垣間見える内容となっている。

この後、マンスロンが精魂込めて作ったメニューと自慢の創作料理“デリシュ”がゲストたちに振る舞われる。だが、当時のフランスでは、ジャガイモは豚のエサとして使われることが多く、貴族が口に入れる食材ではなかったことから、事態は誰もが予期しない方向へと進んでいく・・・・・・。

「デリシュ」のレシピ

〇材料(20個分)
■生地
・小麦粉 300g
・ジャガイモのでんぷん粉 35g
・バター 250g
・塩 5g
・砂糖 15g
・全乳 7cl(70ml)
・卵黄 2個
■フィリング
・大きめのジャガイモ 600g
・生のトリュフ 50g
・カモの脂 120g
・すりおろしたカンタルチーズ 90g
・塩、コショウ 少々

〇つくり方
■生地の準備
小麦粉にでんぷん粉、塩、砂糖を加えて混ぜる。あらかじめ柔らかくしておいたバターを指の先で混ぜ合わせる。最後に全乳と卵黄を加え、なめらかになるまで混ぜ合わせ、生地をまとめる。生地は涼しい場所に置いておく。
■フィリング
ジャガイモは皮をむき、厚さ0.5㎝幅に薄切りする。大きめのフライパンにカモの脂を熱し、薄切りしたジャガイモを黄金色になるまで焼き、塩コショウで味を調える。火からおろしキッチンペーパーで水分を取り除き、保温する。同時に、トリュフをスライスする。打ち粉を振った作業台であらかじめ伸ばしておいた生地を、小さめの型に敷き詰める。薄切りしたジャガイモ、すりおろしチーズ、スライスしたトリュフを交互に重ねていく。表面を生地でふたをするように覆い、余った生地でつくった三日月型を飾る。180℃に予熱したオーブンで30分焼く。オーブンから取り出し、温かいうちに召し上がれ。

ティエリー・シャリエ氏とジャン=シャルル・カルマン氏によって考案されたレシピ

~マンスロンとルイーズからのアドバイス~

トリュフをデュクセル(みじん切りにしたマッシュルーム、エシャロット、タマネギなどを炒めたもの)で代用することもできます。大量に作りたい方は、一度に複数焼ける型を使えばたくさん作ることができます。このレシピは、オードブル、前菜、メインの肉料理の付け合わせとしてお出しすることもできます。

『デリシュ!』
9月2日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国公開
出演:グレゴリー・ガドゥボワ、イザベル・カレ、バンジャマン・ラベルネ、ギヨーム・ドゥ・トンケデック
プロデューサー:クリストフ・ロシニョン&フィリップ・ボエファール
監督:エリック・ベナール
脚本:エリック・ベナール、ニコラ・ブークリエフ
撮影:ジャン=マリー・ドルージュ 
音楽:クリストフ・ジュリアン 
配給:彩プロ
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